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大学時代になんて戻りたくない

※ただの怨念まじりでとっても暗い記事です。

よく、「大学生の頃に戻りたい!あの頃は楽しかった」「ずっと大学生をしていたい」と言っている人を見かける。幸せそうでうらやましい。私は絶対に戻りたくないので、理由(怨念)を書いてみようと思う。

心を許せる友人や、馴染める居場所がなかった

大学1年の春頃に入ったサークルに馴染めずに半年もせずに辞めてから、「私の居場所はここ!」と言える場所がないまま卒業した。一応ほかのサークルに入ったりゼミに所属してみたりしたものの、しっくり来る場所もなかった。会いたい人がいなかったから、大学の卒業式に出なかった。(でも誰からも気づかれないし連絡も来なかった)

ひとり飯とかに嫌悪感を覚えることがなかったけど、「みんな」で楽しそうにしている学生を見ると羨ましくて怨念を放ちそうになっていた。「みんな」が得られると思ったから大学に入ったのに、なんでひとりぼっちなんだろう…という気持ちを押し殺して毎日勉学に勤しんでいるフリをしていた。

個人的に憧れのある大学生ネタは以下。(すべて未経験タスクであり、実際の大学生はこんなこと経験してないだろってことも混じってる可能性がある…)

・授業が終わったらカラオケか飲み会。毎日同じこと繰り返して飽きたけどいい思い出だなぁ…と思える程度にやり尽くす。

・仲の良いメンバーで宅飲み。だらだらとお互いの本音を話しつつ、鍋しつつ、結束力が高まってく的な展開希望。(個人的に一番憧れるのはこれ。ふだん話さない先輩と夜更けまで話す…みたいな事がしてみたい)(宅飲みというものに参加したけど、自分だけ会話に入れずぽつん…としたから缶チューハイ飲んでぼーっとしてた)

・仲の良いメンバーで、こぢんまりとした旅行に行く。卒業旅行とか。

・大学卒業後、定期的に大学の人と会って近況報告。同期は最高!とか言ってみたい。なんなら同期の結婚式に出席して「おめでとう〜!♡」と言ってみたい。

大学のことを思い出すと、真っ先に頭に浮かぶのは図書館である。授業と授業の間に暇なとき、雑談をする友達がいなかったので小説をいろいろ読んだ。小説はとっても楽しくて現実逃避にピッタリだった。それでも、本から顔を上げると友達ときゃっきゃしている同世代の女性が目に入り、辛いので本に視線を戻す…って感じだった。

家にも居場所がなかった

大学生の間は、実家から通学していた。

帰宅しても親との会話はあまり無かった。更に、兄弟の反抗期などが重なり、家庭内は若干不穏な空気になっていた。大学でほぼ話さず、実家でも「うん」しか話さないまま半年くらいが経過したところ、話そうとしても口が回らないことに気づいて愕然とした。頭がシュワーっと溶けて退化した感じがしたのを今でも覚えている。

アルバイトや飲み会をして家に居ないようにしたかったが、親が帰宅時間の門限を設けていたので、夜はきっちりお家に帰る箱入り娘だった。オールの飲み会へ出かけたときに「親を悲しませたいのですか」とか「帰って来なさい」とかメール爆撃されたのが、今でも印象に残っている。自分のやりたいことを伝えると、たいてい門限や親の都合を引き合いに出されて「ダメ」と言われたため、やりたいことが思いつかなくなっていった。(そのわりに「やりたいことがあったら応援する」と言っていた…)

就活が長引いた

就活を1年以上行なっており、最終的な内定は卒業式2ヶ月前に出た。はじめて内定をもらったのが大学4年の秋頃で、外食チェーンの現場仕事(店長候補)だった。キャリアパスに「社員→“フランチャイズ”店長」と書いてあった。社員ってなんだろう…

大学4年の冬に大学主催の合同面接会(参加企業と総当たり面接できるイベント)があったけど、面接結果について電話がきて、担当者から「今回は、どの企業様ともご縁がなかったようでして、、申し訳ございません………」と辛そうな声音で言われたりもした。

書類だけだと100社以上出したような気がするけど、最終面接を受けたのは4社くらいだった。悲しいけど、当時の私は市場価値がめちゃくちゃに低くて、どの企業もぜんぜん欲しがらない人材だった。特に大手志向もないし、どこかしらに就職できるかなと思っていたけどそんな甘くなかった。

就活の件は書くと長くなるので、別記事に書くかも。ちなみに、就職活動は零細IT企業に拾われて終わった。

打ち込むことや、学ぶこともなかった

中途半端にアルバイトをしたり、中途半端にサークルに入って馴染めない…といったことを繰り返していた。いろんなことに手を出しすぎて、「あの時はあれを頑張ったなぁ」と思い出しづらくなっていた。

もはや学部の勉強と関係なくても良くて、「Webサービス作った」とか「アルバイト先でいちばん笑顔が素敵で賞をもらった」とか「毎日庭に植えた花に水やりしてた」とか、何でも良かった。継続できており、人に説明できて、人より少し詳しい知識を持っていて、愛着が持てることが見つけられたら幸せだったと思う。

当時、学部の勉強に真摯に向き合っていれば「(友達いなかったけど)研究が面白くて…」って語れるから自信になったのかな?と思う。

※なお、この課題は大学卒業後もずーっと、ずーっと、つきまとっている。

おわり

上に書いた内容以外にもいろいろあったけど、いま振り返ると自分にも問題があったかなと思う。ただしお金と時間に余裕を持ち、仕事を通じていろいろ経験しており、すでに当時から10年くらい経った状態で余裕綽々で頭を働かせることができているから言えるだけのこと。

そろそろ30歳になろうとしているけど未だに10年以上前のことを引きずっている弱くて無趣味でダサい大人だけど、今こうしてどうにか生きているから大丈夫だよって10年前の自分に伝えてあげたい。手に職をつけるis最強。

あの頃が人生の底だったおかげで今の無職はけっこう幸せと感じるので、人生で一番華やかな頃がどん底で最悪なのも悪くない可能性がある…なんてね。



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