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ノンフィクションライター。「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社)「紙つなげ!…

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ノンフィクションライター。「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社)「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている」(早川書房)最新刊は「エンド・オブ・ライフ」(集英社インターナショナル)ほか。

マガジン

  • コロナ明けに会いましょう

    非日常が瞬く間に日常になってしまうので、忘れてしまわないように日記をつけてみます。

最近の記事

幸福って何だろう

拙著で何度か登場している私の父は今、八〇歳を超えているが、コロナの自主規制の中、社交ダンスの個人レッスンを受け続け、今度検定試験を受けることになった。自粛警察に取り締まられると思ったので言わずにおいたのだが、父は元気だ。一人暮らし。往復にほとんど人と会わず、先生は父と同年代の高齢の男性のふたりしか生徒を持っていなかったそうで、「それなら」と送りだした。ちなみに私とはLINEのやりとりのみで、ここ2カ月会っていない。実に賢明な判断だと思う。私は、二月、三月は新著の営業活動のため

    • 4月17日 世界の終わりと境界線

      昨日、全都道府県に緊急事態宣言が出た。今、スキータ・デイヴィスの「この世の果てまで」を聞いている。 I wake up in the morning and I wonder 朝、目覚めて不思議に思う。 Why everything's the same as it was どうして全てが同じままなの? I can't understand, no, I can't understand 分からない、どうしても分からないの。 How life goes on the way

      • 4月16日 彼らを問題なんてもう言えない

        夜、散歩に出ると誰もいない。人には誰にも会わない。なのに、窓明かりは見える。ルネ・マグリットの光の帝国みたいだ。 報道によると、エクアドルでは集団感染と見られる800名近い遺体が収容された。日本でも対策ゼロなら重篤患者が85万人、約半数が亡くなるという試算が出ている。わたしたちには逃げ出す場所もないらしい。アマゾンの孤立部族ヤノマミの少年がコロナに感染したという。 パニック映画が好きでよく見ている。今、見ている世界が、ひょっとして映画でよく見る光景なのだろうか。 顔を引

        • 4月15日 わたしたちの距離について

          「人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どんな意義があるのでしょうか」(レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』) 運動不足なので、思い立って高層階にある我が家から階段を走って降りることにした。くるくるとらせんを描いて落下していくような感覚がちょっとスリリングだ。 最近、距離について考えることが多い。 遠いところとネットでつないで取材するのは悪くないのだが、なんだか宙に浮いた感覚がするというか、みっしりしていないというか、何か

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        • コロナ明けに会いましょう
          3本

        記事

          今日のニューオフィス。びしょびしょやん。はなはだ実用性に欠ける。電源ないし。早くもドトールが恋しい。

          今日のニューオフィス。びしょびしょやん。はなはだ実用性に欠ける。電源ないし。早くもドトールが恋しい。