ボイスドラマの完成まで!⑧香盤表を作ろう!

こんにちは、涼子です。

これまで、ずっと脚本についてお話してきました。


が、私がこじぷろこと古事記projectで担当しているのは、脚本だけではないんです。

こじぷろは、メンバーみんなで分担して一つの作品を作り上げるので、けっこうみんなの役割分担が入り混じっているのですが、私の役割は言ってみれば

「文章が関わってくる制作物全般」

って感じです。超ざっくり。

企画書は代表の村上さんの担当になるし、BGMなど音楽系のリストアップはまみよさん、キャラデザ・MVの説明に関してはあず紗さん、宣伝文章はHPを作ってくれたワカヒル役のひばりさんなど、私が関わっていない文章もたくさんあります。

ありますが、ボイスドラマに関していえば、割と色んなものを用意させてもらっています。その中でも一番大きいのが香盤表。

ということで、前置きが長くなりましたが、今日は香盤表のお話です。



キャストさんのスケジュールや、収録に必要な時間が長時間なこともあって、収録が1日で終わることはごくごく稀です。

その日の収録をスムーズに進めるため、そして間違っても録り漏れがないよう、毎回香盤表を準備しています。

・・・これもプロット同様、三章『斬舞踊』からきちんと準備しだしたものではあるんですが。


収録の1か月ほど前、キャストさんのスケジュールが徐々に集まりだします。それを元に、各声優さん・事務所さんとやり取りをしている村上さんが収録スケジュールを決定。

そこからが私の仕事です。書き上がったばかりの脚本とにらめっこ開始!

まずは、その日に収録するキャストさんの出演シーンを洗い出します。

一応、各シーンの内容は頭に入っていますが、念の為「シーン番号」と、そこに書かれた登場人物を見ながら確認していきます。

画像2

キャストさんの入り時間を元に、録る順番を決定し、シーンを並べたら…

ページ数やシーン番号(チャプター)を記入。時間を割り振っていく、という流れです。

そして完成したのがこちら!


画像1

これは、第三章『斬舞踊』の香盤表の一部です!


「シーン」というのは、各シーンのタイトルです。脚本には入っていないタイトルですが、これを香盤表に書いておくと脚本を見なくてもどのシーンか分かるので、収録がスムーズになります!

「他の登場人物」は、読んで字の如く。その日に収録しないけれど、登場しているキャラクターの名前です。これも、収録当日にはシーンの把握に使用します。


「別録り」…つまり当日、本筋のセリフと分けて収録するものを選別するのも香盤表作成の時です。この香盤表だと表の下に入っています。

背景で喋っているセリフや悲鳴、他の人のセリフと同時に喋っているセリフなどですね。

ちなみに、

一章で「それ、私が占ったんだけど〜?おーい」と(存在感なくてちっちゃいのに)後ろからアピールしているミナカヌシや、

二章以降で、受け答えのペースが遅すぎてみんなから遅れて喋っているツクヨミは、

完全に別録り扱いとなります。ツクヨミは常に別録り班なのでした(笑)


こんな感じで用意した香盤表。

収録当日は、収録ペースにより多少前後はしますが、概ねこの順番に沿って進行していくことになります。香盤表、実はめっちゃ大事な資料なのでした!!


というわけで、香盤表のお話でした。

ガッツリ裏方なお話でしたが、楽しんでもらえてたら嬉しいです。

それでは、また。

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