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すとぷりママリスデビューした話。~ロックおばさんが、若きプリンスの魅力に目覚めた夜~

絶対にそれだけはない!と宣言していたにもかかわらず。
最近、すとぷりの「ママリスナー」としてデビューしてしまいました。

noteの記事を書くには、まだリスナーとしての日が浅すぎる…と、ちょっと(いや、かなり)迷ったりもしましたが、逆に今、ママリスになりたてだからこそ見えているこの景色を記録しておこうと思い立ち、パソコンに向かっています。

私がママリスナーになったキッカケはとてもシンプル。8月27日(土)、「すとろべりーめもりー Vol.Next!!!!」ベルーナドーム(西武ドーム)のLIVEに、娘の付き添いで参戦したことです。生で彼らのLIVEを体験し、一夜にしてその魅力に取り付かれてしまいました。

その存在だけは知っていた…

すとぷりの存在だけは、ずいぶん前から知っていました。小6の娘が彼らのリスナーで、いつも動画や配信を視聴したり、「歌ってみた」や、彼らの音楽を聴いていたからです。

娘から、「面白いから、動画見てみて!」と何度も勧められ、親子でハマっている人もいるとか、ママリスナーと呼ばれる人もいる、などと、さんざん勧誘されていたのですが、その時は全く興味がありませんでした。

私自身は、若い頃からずっとロック一筋。それも、洋楽のロック、パンクロックが好き。今さら、日本の若いアイドル?を好きになるはずがないと決めつけて、断固拒否していたのです。また、インターネットの動画配信についても全く未知の世界で、すとぷりが一体どういう活動をしている人たちなのかは、正直あまり理解していませんでした。

ただ、学校に行けず不登校の状態になってしまった娘が、少しでも笑顔になれば・・・と。いちごのおうじ商店でグッズを注文したり、SNSでのフォローなどはしてあげていました。そして、娘が6年生になり、修学旅行にも行けなかったので、何か代わりに小学生最後の特別な思い出を作ってあげたいと考えていた時に、ちょうど西武ドームのLIVEチケットが発売になりました。私は、「これだ!」と、申し込み。前々から、LIVEに行ってみたいと言っていた娘は、抽選に当たった時は大喜びでした。

娘が適応指導教室に通い始め、送迎の車の中ではいつも、すとぷりや、娘の推しであるころんくんの楽曲を聴いていました。なので、LIVE当日までには、有名な曲はだいたい把握、メンバーも娘に教え込まれて、名前とメンバーカラー&あにまるを言えるぐらいにはなっていました(笑)

西武ドームの熱い暑い夜

西武ドームのLIVEレポは、記憶が薄れてしまわないうちに別途記事に残せたら…と思いますが、当日は、ファミリー席にて観覧。ドームの外野席だったので、メインステージにはかなり距離があったものの、途中でトロッコに乗って移動して、ファミリー席の前に設けられたBステージにも来て、歌やダンスを披露してくれました。そこそこの距離でメンバーを拝むことができました。

彼らのLIVEを観ながら、とにかく私が感じていたのは、5人が「自然体」であること。大きな規模のLIVEになるとどうしても「ビッグなエンターテイメントショー」という雰囲気になり、良くも悪くも、よく作られてるな、という印象を受けるのですが、すとぷりのLIVEにはそれがなかった。いい意味で、ですが、大物感がなく、飾らない等身大の若者5人が、自由に、そして全力でステージを作り上げている姿が本当にまぶしく映りました。

また、LIVEの最初から最後まで、観客(リスナー)への愛、感謝の気持ちが溢れ出ていました。身体全体を揺らしながら大きく大きく手を振り続けて、これ以上ない満面の笑顔で観客の声援に応える5人。その誠実で、優しく温かい思いが伝わってきて、こちらも胸が熱くなりました。

そして、何より。シンプルに。
可愛かったーーー!!(爆)

今感じている、すとぷりの魅力

その日を皮切りに、ママリススナーとなり推し活をスタート。あれだけ拒否していたのに、態度一変(笑)。すべてのSNSでメンバーそれぞれをフォローし、動画をチェックし、めもりーも買い揃え、グッズを求めてアニメイトまで行くようになりました。今では、私のほうが先に情報を仕入れて動画も見てしまうので、娘からクレームが来るほど。「それは私が先に見るから、まだ待ってて!」って(笑)

すとぷりを知っていくにつれて、同時に私の中で衝撃的だったのが、今どきのインターネットの世界の奥の深さと、SNSというツールの魅力です。たとえば、LIVEが終ると、その熱気も冷めやらぬうちに、メンバーがそれぞれの思いを発信。ファンもまた、リアルタイムで感想を返すことができる。こんなにワクワクすることがあるんだな…と驚きました。

私が熱心にロックミュージシャンを追いかけていた頃は、そんなことはあり得ませんでした。LIVEがあっても、ロック雑誌にインタビューとレポートが載るぐらい。それも、紙の雑誌だから、発行は数か月後。いったんツアーが終われば、次のアルバム発売まで、下手したら半年、1年と何の音沙汰もなし、なんてことはざらでした。YouTubeなんて素敵なものもないから、その間できる「推し活」と言えば、手持ちのCDを繰り返し聴くぐらい。

それが今では、Twitterやインスタ、YouTubeの動画投稿に加え、さらには生配信、なんてものまであって。リアルタイムで自分の「推し」と繋がることができるのです。メンバーの今の動向を逐一把握し、なんというか、「共に生きている」という感覚にさえ、させてくれる。これは、リスナーさん達にとってはたまらなく楽しいし、ワクワクすることですよね。

また、メンバー一人一人のことを少しずつ知り、すとぷりに加わるまでの経緯、過去のつらく過酷な経験などを見聞きしていくうちに、私がLIVEで彼らのことを「自然体」で「等身大」だと強く感じた理由も、なんとなく分かり始めました。それぞれのバックグラウンドは違うにせよ、出発点はみんな、独りで部屋で黙々とパソコンと向き合うところからのスタートなのですよね。時に絶望と闘いながら。たった一人の空間で。それは、華やかな表舞台とは程遠い世界。

たぶん、リスナーさんの多くが、現実の生活では様々な悩みや問題を抱えつつ、すとぷりの推し活を心の支えに生きている。そんなリスナーさんたちの本当に近いところで、いつでも寄り添ってくれていると感じられるのは、そういう彼らの原点が、揺らぐことがないからではないかと思いました。不登校の娘が彼らに惹かれた理由が、今ならすごくよく分かる気がしました。

そして、沼にハマる…

こうして、西武ドームのLIVEから間もなく2か月。ちょうどその間に仕事を辞めて、なんとなく宙ぶらりんな状態になってしまったこともあって、最近は、暇に任せて動画を見たり配信を聴いたりしながら、まさに「沼にハマって」いる状態の、超新参者のママリスです。

ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました。いかんせん、新参者なので、理解が浅い部分があるかと思いますが、何卒ご容赦ください。これから、もっともっと彼らのことを知るにつれて、また違った印象を抱いたり、新しい魅力に気がつくかもしれません。その時にはまた、折を見て、すとぷりに関する記事も書いてみたいと思います。

追記:
最後に一言。
不登校になりかけのころ、一番しんどかった時に、娘に笑顔をくれたすとぷり。つらいことも多い毎日の中で、すとぷりは、娘の心の支えです。そして、今では親子で共通の話題ができて、娘と過ごす時間がさらに楽しくなりました。彼らにはただただ、感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございます。ずっと応援しています。