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花との暮らし

うちの実家には昔
それは見事な藤棚があった
とても綺麗なのに
蜂が怖くて!笑
しみじみ見ることもできずに

その紫と白はとても綺麗で
鈴の音でも鳴りそうな
そんな様子も
父がちゃんと棚を作ったから
嬉しそうに咲いてた

母の実家の山桜も
ツツジや芝桜 水仙もあったろうか
私はちっとも水をやりもしない娘で
花をちゃんと見ることもなかった
それでも記憶にはある。

祖母も大変な花好きで
鉢植えの数は相当のものだった
サボテンの花なども咲かせていて
可愛い可愛いと言って見せてくれるも
やはり心そこにあらずな若者で。

それでも花は関係なく綺麗に咲いてた
子育てもずいぶん子らが大きくなった頃
はじめて花や緑もに目覚めた
心果てた私を助けてくれたのは
ガジュマルだった。

濃い緑の頼もしい姿で
今では株分けされて何鉢もある
そして寄せ植えを教えてくれたお友達
花の特徴や世話の仕方を知る
花はそこにいるだけで凄い力を放つ

種から植えた 檸檬や伊予柑
グレープフルーツにすだちや柚子
みんな元気に育って青虫もニコニコ
笑ってるか?わからないけど
育ちに来てる

心が重くなりすぎると
花を買う元気もなくなるようだ
そんなときも道端の花が元気をくれる
初めてもらったたくさんの花束を思い出す
花の香りがしあわせすぎて泣きそうだ

花はとても潔いと思う
黙って咲いて散っていく
あぁ丁寧に生きようと素直に思える
柔らかな花びらから強い意志を感じる
どの花も綺麗

この先もきっと花に助けられると思う
花に話しかけたり 相談したり
答えは帰ってこなくても
きっとこころに何か届くことだろう
こころにも自分の花があるに違いない

#エッセイ #父の誕生日に#花が好き


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