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東洋水産〈マルちゃん焼きそば 3人前〉ソース味

 焼きそばについてこれまでいろいろゴチャぬかしてきたけれど、東洋水産〈マルちゃん焼きそば 3人前〉ソース味に関しては、麺二袋に対しモヤシひと袋、あとは合い挽き肉、少しのアオサ、ソースは付属の粉を二つ半──これがシンプルにしてもっとも麺とひとが対等の関係なんじゃないか。玉ねぎを加えてもいいし、薄切り豚肉も牛肉もいい。だけれど、ウェルバランスなのはこれではないのか。お好み焼きソース味や塩味もいい、天かすやカツオ節を振りかけるのもいい、七味唐辛子もいい、フライパンにウスターソースや醤油を垂らして焦がす、なんだって許される。
 しかし私に最後に残るのはこれ──それは、たぶん自分が子供の頃に初めて食べた頃のつくり方──である気がしている。



以下はキャプションはつけない。見ればわかるように並べてある。どれもうまかったし、調理法も具材もまだまだ方法はある。ひとによって具でバージョンアップしたり調理法が突然変異を起こしたりするだろう。しかし最後に残るのは、最初に「うめえ」と感じたそのやりかたなのではないか。〈マルちゃん焼きそば 3人前〉が、現在に至るまでスーパーマーケットの売り場にずっと並んできたのは、そういうことなのではないか。















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