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焼豚問題/ここの店に何年も通ってきた

家でラーメン食べるときの焼豚問題というのがあるやんか。

だいたい自分はラーメンのために焼豚しこむことってそんなに多くはなくて、精肉店がじぶんとこでつくってる焼豚をたまに買うか、たいていは豚うで肉だとか鶏腿肉だとかをスープといっしょに茹でてしまうんやけど、ごくごくたまにスーパーで売ってる真空パックの焼豚を買うこともある。

スーパーで売ってる真空パックの焼豚をあんまり買わんのは、まずいとかじゃなくて、ほら単純にそんなに安くはないやんか。で、いま手元にあるのはこの時期はおせち用ので仕入れから余ったのがセールになってたりしてるのでそれを買ったのよ。

年末年始おせち用に入ってきた余波でいうと、大きいサイズの冷凍赤エビがバラ売りで並び始めるタイミングもある。これはまあ普段売ってるのよりサイズがデカくて頭もデカいからミソも多くてうまいわな。

話がズレた。ラーメンの話。これは袋麺でもチルド麺でも共通の話。

と、真空パック焼豚をのせて、こんな具合でうまいわけですわ。しかしなぜ冒頭で焼豚〈問題〉などと書いたかというと、スープを温めて麺を茹でてるあいだとかに真空パックの焼豚をスライスしとく──そこで少し悩む。

「これは小鍋で熱くなってるスープに入れるか、電子レンジで少しチンしたほうが……うまいよな……?」と。写真のは、モヤシを炒めたあとのフライパンで──個人的には炒めたモヤシはよけといたほうがええと思うけどそのままでも問題ないしシャキシャキでなくクタクタのモヤシを食べたいときは自分もそのまま──スープと一緒に温めている。脂身が透明になってトロリとしてうまい。

だけど、真空パック焼豚をスライスして冷たいまんま脂身が固く白いほうが「店っぽい」と感じることがあるんよ。これは悩みどころですよ。


店っぽいで思い出したけど、マルちゃんが出してるワンタンがあって正確な商品名は「トレーワンタン 旨味しょうゆ味」。スープ付きでパッケージには2〜3人前と書いてある。他に「鶏だし旨味しお味」もある(下の写真のはブラックフライデーとかいうセール時期に買ったので普段のパッケージと少し違う)。鍋に500mlの湯を沸かして3分間、それだけでもうまい。

このワンタンと菊水の麺ひと玉を用意して、ワンタンと麺は分けて茹でる、スープはワンタン付属のをそのまんまつかう、他にはネギの青いとこ少しで他にいっさい何も手を加えない──すると不思議なことに「若い頃、いや子供の頃から、ここの店に何年も通ってきた」かのような優しいラーメンになる。優しい優しい味が君を包むだろう、まるでその店のあるまちに子供の頃からずっと住んできたかのような擬似記憶が君の脳内を占めるだろう、ジイちゃんやバアちゃんにこの店へ連れてってもらうのが楽しみだったかもしれない。重ねて書くけど一切の手を加えないことが唯一の工夫だ。

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