この二十年ほどのベストSF
〈2024年6月マガジン〉の記事です。有料部分は読んでもいいけれど、別に読まなくてもよいです。
私の、この二十年ほどのベストSFは、コニー・ウィリス『航路』で不動なのです。他のひとの評価や世間のランキングなど知らんがな。いつのまにか早川書房(ハヤカワ文庫SF)からKindle版が出ていた。同作は邦訳が’02年ソニーマガジンズ、’04年ヴィレッジ・ブックス、’13年ハヤカワ文庫SFと版元が変わっている。
同作者の『ドゥームズデイ・ブック』のほうがエンタメ小説としての〈興奮〉は大きいかもしれない。いや、こっちは本当に手に汗握り興奮の坩堝に叩き込まれ喜怒哀楽メーターが擦り切れる傑作だ。
ではなぜ『航路』を推すか。理由は明確にある。
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