〈2024年4月24日 水曜〉花の蜜、打ち上げ花火

 この日、何をしたかまったく覚えていない。カレンダーに予定は入っていて、それは確かにこなしているけれど、写真の一枚も残っていないし、メモをとる暇もなかったということだ。
 小学生の頃、学校帰りに通学路にあった花の蜜を吸うのが好きだった。赤紫の大きいのと、白い小さいの。でもあれはひとんちの庭の樹で、綺麗に咲き誇っていたから、たぶんそれなりに手間をかけて育てられていたものなのだと想像する。少し山の中に入って食べていた桑の実とは違う。我々が吸ったあとの地面には三十も四十も花弁が散らばってたはずだ。子供の私は花を捨てたあとの地面は見なかった。育てていたひとはどういう気持ちだったのだろう。


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