キュウリ、アイスキャンディー〈2024年7月10日 水曜 - 11日 木曜〉〈2024年7月マガジン〉
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〈2024年7月10日 水曜〉
子に包丁を使わせる。学校の畑でキュウリがとれて、持ち帰ったのだ。キュウリと茹でた鶏肉を切らせる。それにゴマだれをかけ晩ごはんにする。
〈2024年7月11日 木曜〉
90年代のロックバンド「ブランキー・ジェット・シティ」楽曲がサブスク解禁の報。
あれは三年前の夏か。子を後ろに乗せて自転車を走らせている途中で、子が「なんかいまアイスキャンディーって看板あったよ」と言った。九条のアーケード商店街だった。日向を走ると陽射しが肌を焼くが、アーケードは快適だった。大貫妙子の「都会」がかかっていた。《近くに公園あったな》と頭を巡らせた私は子に「食べるかー」と問い、子は「食べるー」と答えた。
木の棒に刺さった正統派のアイスキャンディーだった。公園の日影の座れるとこに腰かけ、子がアイスを食べるのを眺める。「そういえばアイスキャンディーっていう名前の好きな曲があんねんな」と何気なく口にした。子は「iPhoneでかけれる?」と言った。「流してもええか」と私は言い、「聴いてみたいわ」と子は答えた。
帰り道の自転車の後部座席から、〈アイスキャンディーをくわえながら自転車で走ってた頃を思い出した/あの水色でとってもクールなアイスキャンディーがとっても恋しいぜ〉と、そこのフレーズを何度も繰り返し歌う子の声がした。とてもが二回出てくるのがいいのと、歌では自転車で走ってた頃を思い出したといってるが、いままさに自転車で走っているのがいいのだという。
ブランキーは、アナログ盤の発売もアナウンスされて、「うーん……思い入れというか想い出がたくさんある、2nd『BANG!』だけでも手に入れたいな」と思ったが、価格をみて、ろ、ろくせんえん……と腰が抜けた。
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