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へい、らっしゃい〈2024年7月某日 - 16日 火曜〉 〈2024年7月マガジン〉

〈2024年7月マガジン〉の記事です。購入したときの金額で〈2024年7月マガジン〉に収録の記事がぜんぶ読めます。マガジン販売価格は今のところ100円です。記事が増えたり更新を終了後に価格を上げる場合があります。無料公開範囲は予告なく変更します。


〈2024年7月某日〉
 子の散髪をする。次に切るのは始業式の前だろな、と思う(と、この日記を書いている今日まさに切る予定)。
 人称代名詞のことを少し考える。英語の「I」、ドイツ語の「ich」、フランス語の「Je」。私は「私」。どのタイミングだったか忘れてしまったが、「私で書こう」と決めた。ぼくでも僕でもない。俺やおれは内容による。普段の会話では「自分は〜」ということも多い。

〈2024年7月某日〉
 学校の個人懇談会。学業の成績はともかく(家でタブレット学習と紙のドリルをやらせているのでだいたいのところは把握している)、教室や校庭でどう過ごしているかを中心に担任教師に話を訊く。
 夜は寿司。納豆巻きだけは事前につくっておいて、テーブル越しに子と向かい合い、「へい、らっしゃい、お客さんなにから握りましょうか」と会話をしながらバットに入れたネタを握ってゆく。これはなかなか面白い。永谷園「松茸の味 お吸い物」を子は気にいる。


〈2024年7月13日 土曜〉
 朝から子とペーパークラフトをつくる。昼めしを食べ終え、それからまた続き。買っておいたペーパーセメントがどこかにいってしまった。Amazonで注文。明日には届くはずだ。紙工作は、ペーパーセメント(液体のり)があるのとないのとで、快適さがまったく変わる。「さっきくっつけたところがまた剥がれた」「うまくつかない」といった、〈楽しい〉の手前での不要部分がなくなる。これは〈必要な不便さ〉ではないので、容赦なく切り捨てて構わない。
 もちろんジャンルによっては〈必要な不便さ〉は切り捨てないほうがいいものあるのだが、紙工作は切って貼って組んで以外の部分は〈楽しくなくなる〉に繋がることがある。なので、使う道具は便利なら便利なほどいい。


 夕方からバスに乗り、ひとり梅田へ。家人には二週間ほど前から、この日は夕方から夜にかけて出かける旨を伝えてカレンダーにも記入していた。冷蔵庫に食材も料理も惣菜も用意しておいた。菓子やジュースやアイスの買い置きも足しておいた。子の入浴〜晩めし〜寝つかせは、基本的に一年365日中360日程度は私がやっているのである。
 未就学児や小学校低学年の児童が家にいる場合、夜に外出するならば、できれば二週間前、せめて一週間前にはそれを家族に伝えなければキツいと思う。当日になって急に「夜は呑みにいくから」なんて、いまメンタルがめちゃくちゃでヤバいだとか遠くに住んでる古い友人が何年振りかで急に来ただとか、そんなよっぽどの理由がない限り避けた方がいい。なぜなら、その日いるのかいないのか当日までわからないならば、どれほど普段の家事を手伝おうが、メインで育児をしている側は、結局「ずっとワンオペ/ワンオペ待機と同じ」だからだ。それは、常に救急病棟に詰めているようなものだ。


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