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鉄印帳の旅(26/40)由利高原鉄道

鉄印帳の旅制覇まで残り4割となった。

今回は秋田新幹線で秋田駅から羽越本線に乗り継ぎ、普通列車でおよそ50分、羽後本荘駅で下車し、由利高原鉄道に乗り換える。

由利高原鉄道へ乗車するためには、羽後本荘駅のJR改札を出てから再度、由利高原鉄道の改札口を通過しなければならない。

羽後本荘駅。乗車券の購入は一度JRの改札口を出る必要がある。
フリー乗車券。往復するとお得な乗車券である。

由利高原鉄道鳥海山ろく線は、秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から矢島駅までを結ぶ全長23.0kmで、昭和60年に国鉄矢島線を引き継ぐ形で第三セクターとして誕生した。
秋田県と山形県の県境にそびえる東北屈指の名山「鳥海山」を仰ぎながら、秋田の米どころ由利地域の美田地帯を子吉川に沿って「おばこ号」が走る。
「おばこ」とは17歳~20歳位の年頃の秋田美人のことを言い、古くから地域に親しまれてきた名称である。
子吉川に添って実り多い田園の中央を運行される車両のイメージを表現したものとして車両に名付けられた。
「おばこ号」は羽後本荘駅と矢島駅をおよそ40分で走行する。
この日は羽後本荘15:40発の列車に乗り込んだ。

羽後本荘駅で撮影したYR3001号車。青、ピンク色の車両が存在する。

途中の前郷駅で行き違い列車とすれ違ったが、行き違いの列車はYR3003号車であった。

前郷駅で列車交換


ここではタブレット交換が行われている。
タブレット閉塞とは同じ線路に2つ以上の列車が走って衝突する事を防ぐために、金属製の円盤(タブレット)を持った列車だけが線路を走る仕組みであり、由利高原鉄道の前郷ー矢島間はタブレット閉塞、羽後本荘ー前郷間はスタフ閉塞となっており、前郷駅では列車交換のたびにタブレットとスタフを交換する昔懐かしい鉄道情景が毎日繰り返されている。
この路線は、タブレットとスタフで列車の運行管理をしていることになる。昔懐かしいやり取りが見られるのも路線の見どころではないだろうか。

16:19に終点の矢島駅に到着した。

訪問日当日は雲がかかり、雄大な鳥海山は望めなかった。

鉄印は終点の矢島駅で入手できる。由利高原鉄道の鉄印は期間限定のものを含めて4種類用意されている。
鉄印帳への墨書の他にも、開業100周年記念、桃鉄印があった。
観光案内所や土産物コーナーを兼ねており、不定期ながら売店のまつこさんによる鉄印帳への記帳も行われている。筆者が訪問した際にも、運良く出勤されていたが、先約が多数いらっしゃたので記帳は叶わなかったが、元気で一日でも長く、駅に立ち続けてほしいと思う。

基本版で社員直筆
限定版
桃鉄印
こちらも限定版

駅前を散策する時間もあまりなく、矢島駅16:45発で羽後本荘ヘと折り返す。

前郷駅で再び列車の行き違い、タブレットとスタフの交換が行われた。対向列車は先ほど同じ車両であった。田んぼの緑と木々や山々の緑に癒やされながら、17:26に羽後本荘に到着し、17:37発の羽越本線の普通列車で秋田へ戻った。

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