鉄印帳の旅(23/40)智頭急行


山陽本線上郡駅からスタート。このあと雨が降ってきた。

智頭急行は山陽本線・上郡駅(兵庫県)と因美線・智頭駅(鳥取県)を結ぶ全長56.1kmの路線である。
大阪・神戸・岡山と鳥取をバイパスする重要路線である。
単線ながらも、ほぼ全線がトンネルと高架であり、同区間を走行する「特急スーパーはくと」「特急スーパーいなば」は時速130km/hで駆け抜ける。
もちろん普通列車も運行されている(普通列車は最高時速110km/h)。
訪問したのは5月上旬GW。
上郡13:12発の普通列車に乗車し、恋山形駅を目指すことにした。
乗車した車両はHOT3500形あまつぼし編成だった。
その前に鉄印を入手。

智頭急行のイベント用列車として2018年から運行されているが、定期列車としても運行している。

鉄印は3種類

智頭急行では乗車日時点で、通常版、限定版、桃鉄版の3種類鉄印を発売していた。
もちろん、3種類すべていただいた。

通常版
兎年の限定版。
因幡の白兎と特急スーパーはくとが描かれている。
桃鉄印と赤穂浪士

「スーパーはくと」とのすれ違い

姫新線との乗換駅佐用駅を発車し、列車は平福駅に到着。
特急スーパーはくと号の通過待ちのため、待避専用ホームに到着した。

3分遅れて平福駅を通過した。

気になる駅名

兵庫県最後の駅・石井駅を過ぎふと、あわくら温泉駅まで岡山県を走行する。
岡山県最初の駅、宮本武蔵駅に到着。

下車はしなかったが、歴史上の人物が駅名となっている。

ひときわ目立つピンク色の駅舎

あわくら温泉駅を発車し、岡山県と鳥取県の県境、全長約5キロの志戸坂トンネルで抜け、列車は鳥取県側最初の駅・山郷、そして13:21に恋山形駅へ到着した。
特急スーパーいなばの通過待ちのため約10分停車した。

乗車した5月上旬は山々は緑に色づきまさに新緑。その中にひと際目立つのがピンク色の駅舎である。
恋山形駅は鳥取県智頭町に位置する無人駅である。
開業当初からピンク色の駅舎ではなかった。

始まりは平成24年5月、駅名に「恋」がつく全国に4つしかない駅(※)を持つ鉄道会社が集まり「恋」をテーマに連携し地域の活性化を図ろうと「恋駅プロジェクト」を立ち上げることになりました。

※「恋」のつく駅…JR北海道:母恋駅(ぼこいえき)、三陸鉄道:恋し浜駅(こいしはまえき)、西武鉄道:恋ヶ窪駅(こいがくぼえき)、智頭急行:恋山形駅(こいやまがたえき)

 そのプロジェクトの最初の取り組みとして、平成25年1月、4社共同で「恋駅きっぷ」を限定発売したところ、大変好評をいただき、あっという間に完売してしまいました。
 この波にのって智頭急行では独自の取り組みとして、恋山形駅を「恋の駅」に位置づけ、全国に向けた話題の提供ならびに更なる地域の活性化を目指し、平成25年6月9日、駅舎をピンクに彩りリニューアルオープンしたのです。
 その後、恋山形駅は全国から注目を浴びていきます。地元のTVのみならず、全国版のTV番組などでも取り上げていただき、今もなお恋がかなう駅として県外のお客様を含めたくさんの方にお越しいただいております。

以上は智頭急行のHPから引用させていただいた。
リニューアルプロジェクトから今年でちょうど10年を迎える。
当日は列車利用者だけでなく、自家用車を利用して訪れる人も数多くいた。

停止位置目標もハート形なのがおもしろい
恋ポストから投函することもできるようだ

スーパーいなばを待避した後、14:33恋山形駅を発車し、峠を駆け下りるように14:39終点の智頭駅に到着し無事完乗。
上郡駅から1時間27分の旅であった。

普通列車は専用ホームに到着した。

智頭駅到着後、若桜鉄道に乗車するため、因美線に乗り換えて、15:01発の特急スーパーいなば号で郡家駅へと向かった。

デジタル化の進展により、紙の時刻表は配布終了となった。デジタルは便利だが、何だか味気ない。

復路は特急スーパーはくとで爆走!

若桜鉄道を完乗した後、復路は郡家駅18:49発の特急スーパーはくと14号に乗車した。
GW期間中ということもあり指定席は満席、自由席車両もかなりの混雑だったと思う。
智頭駅を出発すると、HOT7000系は本領発揮する。険しい中国山地を右に左に振り子を利かせながら、速度を落とすことなく上郡駅までおよそ35分で駆け抜けた。圧巻の走りであった。


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