僕がいま「ゲストハウス」をやるなら?の妄想話。 #お店の未来 を考える。

noteのお題企画「 #お店の未来 」がスタートした。
去年の3月までカフェをやっていた身としては、無視できない企画。

このお題に取り組むならカフェ以外がいい。(というか少し前に「もし元カフェ経営者が『再びカフェを開業』するなら」という記事を書いたばかり)

シャワーを浴びながら「何をテーマにしようかな」と考えていて、頭に浮かんだのは【ゲストハウス】だった。実を言うと一度挑戦しようとしたことがある。事業計画も練って銀行に融資の相談までしていたけど、最終的に白紙になった。

だからこそ、このお題企画で改めて真剣に考えてみることにする。

僕がいま「ゲストハウス」をやるなら?

カフェ経営を一度経験し、そして実店舗ビジネスから離れたいま、【店舗はメディアだ】という意味がよくわかるようになった。これからの時代、メディア機能を持ち合わせない店舗は淘汰されていくだろう。

だからいま、僕が「ゲストハウス」をやるとしたら、誰も気づかない部分まで徹底して “メディア化” を考える。否、徹底的に考え抜く。

全ての店舗ビジネスの中で最も滞在時間の長い宿泊業だからこそ、真の意味でメディアの機能を発揮できるはず。もしかすると、インターネットなんかよりも、もっと広く深く、想いを伝えられる可能性だってある。

場所は……、いまの段階で一番リアリティのある 熱海 にしよう。
鳥取や他の街を舞台にゲストハウスをやるイメージは、悪いけどいまの僕には湧いてこない。(いや、考えれば湧いてくるんだろうけど)

部屋数は10室ぐらいかな。全部屋個室で、シャワー&トイレ付き。
価格帯は1泊15,000〜。立地次第では20,000円台ギリギリまでは強気に出る。「その価格帯はゲストハウスじゃない」という批判は受け付けない。

ゲストハウスを高価格帯でやる。若者向けの安宿ゲストハウスは飽和してるし、安売りしてたら本当に伝えたい想いが届かないメディアになるから。

その分、細部まで徹底して考え抜く。内装の壁紙の色や質感から、ゲストが通る導線、共有ラウンジに置く家具家電まで。その空間の全てを考え抜いて選択したモノだけで占領する。妥協は許さない。

もう少し具体的に考えてみる。

まず、各部屋に『お風呂セット』を置くだろう。
タオルは当然、世界一安全で精密な「IKEUCHI ORGANIC」のオーガニック960で統一する。女性ゲストが予約している場合にはビオヴェールのオーガニック石鹸を付けるのも良き。

そのお風呂セットを持ち歩けるようにして、熱海の温泉施設へのお供にしてもらえたら最高だ。

温泉に行かない人のためのシャワーも全個室に備え付ける。一見普通のシャワーボックスになると思うけど、シャワーヘッドはこだわってSANEI製の「レイニーメタリック」にしてみようか。

誰も気づかないかもしれないけど、ゲストハウスのシャワーヘッドって意外にストレスになったりするから。

ゲストが最も過ごす時間の長いベッドも考え抜きたい。
マットレスは「シモンズ」か「シーリー」のどちらかを使いたいが、現段階では決めかねる。布団もまだ “コレ” と呼べるものと出会えてない。

そうだ、館内着やスリッパは、EVERY DENIMの2人と一緒に開発できると面白そう。デニムの概念はまだまだ広く深いはず。

食器にもこだわりを持ちたい。鳥取の延興寺窯や湯河原の伊東正明さんの器なとを、ひとつずつ選んでいく。そして、朝食には「パン工房ほとり」の食パンと、「燕珈琲」のコーヒーを。

共有ラウンジで流すBGMも、店舗のメディア化を考える上では大きな意味を持つ。どんな音楽を流すのか。始まってからも常に頭を悩まし続けるはずだ。
ただ、スピーカーはSONY製のグラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」がいい。音質も雰囲気も間違いないから。

また、共有ラウジンには壁一面の本棚を必ず作りたい。この本棚に並べる本の選書こそ、一番のキーポイントになるだろう。

妄想を何度しても、僕が一番長く時間をかけるのは『本の選書』になる。その空間を過ごすゲストに何を伝えたいのか。思想がダイレクトに滲み出る部分だからこそ、納得できるまで時間をかけたい。(下手したら1年以上かけるかも)

そして、チェックアウト時に好きな一冊を持って帰ることができる仕組みにする。僕のやるゲストハウスの最も特徴的なポイントになるだろう。

ゲストはここに泊まりに来るんじゃない。1日かけて本を選びに来るんだ。

宿泊にサービスで書籍が付いてくるんじゃなく、15,000円の書籍に宿泊体験が付いてくる。そんな価値観を示すことが、このゲストハウスのメディアとしての使命になるんじゃないかと思う。

もしかすると、やろうとしていることは『ブックホテル箱根本箱』がやっていることとかなり近いのかもしれない。

ただ、箱根本箱は大手取次の日販が絡んでいるので、書店としての機能を持たせることができる。一方で、取次や書店の後ろ支えのない僕は、新書を仕入れて定価で販売するビジネスをやろうにもそもそも土俵に上がれない。(理由を語ると長くなるので別の機会に)

だから、【 宿泊代(書籍付き) 】の形で勝負する。これなら、僕らでも無理なく書籍の流通販売に(微力ながら)貢献ができる。

どうだろう。
僕がいま「ゲストハウス」をやるなら、こんな風にやる。

納得感のある商品、応援したいモノ、無くならないでほしい文化。
それらが全部ぐるりと回っていくようなメディア機能を持った宿を、いつかやれたらいいな。


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というわけで、今日の妄想は以上です。
この妄想を実現するためには、僕自身の人間的な胆力をもっともっと上げる必要がありそうです。がんばろう、おれ。

では、またあした〜!

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