はじめて買ったCD
noteが募集しているお題に「はじめて買ったCD」というのがあります。そこで昨日は、CDにたどり着く前、私の音楽との出会いとして「ソノシート」と「レコード」について書きました。
レコードで音楽を聞いていたころ、そのころは、音楽を家の中でしか聞くことができませんでした。そこに大きな改革をもたらせたのが、ウォークマンの登場です。そこから私の音楽は、カセットテープが中心になりました。
カセットテープ/ウォークマンの時代
ウォークマンがブームになったのは1980年代です。それは、当時の若者にとって画期的なものでした。ただし、ウォークマンが発売される前も、若者は音楽を外に持ち出していました。雑誌やコマーシャルの影響で、大きなラジカセを肩の後ろに持って歩いていました。しかし、そのころのラジカセは、単一電池が4~6個入っていました。かなりの重さです。それでも中学生のころは、がんばってそれを持って歩いていました。
私が、ウォークマンを買ったのは、中学生の後半です。当時、エル商会という家電量販店がありました。そこに買いに行きました。
ウォークマンを買って、家でカセットテープを入れ、ヘッドフォンで聞きました。初めてヘッドフォンで音楽を聞きました。それまではイヤホンでした。しかし、聞こえ方が変でした。壊れているかもしれない、すぐにお店に言いに行きました。
私「すみません、聞こえ方変なんですが…」
店員「どんな感じですか?」
私「右と左で、音が違うんですけど…」
店員「それがステレオです」
音楽について全く無知でした。また、そのときはあわててお店に行きました。あとから、中に入れるカセットは、もう少しセンスが良いものにすればよかったと反省しました。
お店に、聞こえ方が変です、と言いに行ったとき、ウォークマンの中に入っていた音楽は、新日本プロレスの入場テーマ曲集でした。店員から「ステレオです」と返されたとき、ヘッドフォンからは、勇ましく、アントニオ猪木のテーマ曲、猪木ボンバイエが流れていました。
カセットテープ/カーステレオの時代
その後、CDが発売されてからも、私の音楽の中心はカセットテープでした。再生する機械が、ウォークマンからカーステレオに変わりました。そのころ、ドライブで流すBGM用カセットテープをこまめに編集するのが好きでした。
編集をするときは、あらかじめ曲の長さを計算してカセットテープに収まるように計画します。しかし、その通りにいかないことが多々ありました。一本のカセットテープを作るのに、何回もやり直し、何時間もかかっていました。
CDの時代/はじめて買ったCD
私が初めてCDデッキとCDを買ったのは、平成元年です。ちょうど今の仕事に就く直前だったので覚えています。アルバイトでお金をためて、ミニコンポというのを買いました。
はじめて買ったCDは谷村新司さんの「獅子と薔薇」でした。このアルバムは、ロンドン交響楽団との共演でした。そこでレコードよりCDの方が音が良いだろう、そう思い、思い切ってレコードからCDに変えました。しかし私には、音の違いの良さがわかりませんでした。
ダウンロードの時代
はじめてCDを買ってから30年以上が経ちました。今では、ダウンロードになりました。編集も楽になり、パソコンを使ってあっという間に編集が終わります。それでもアナログの雰囲気が好きです。レコードに針を落としたときのバリバリという音や、カセットを再生したときのジッーという音が好きです。
最近は、スマホのアプリで、レコードプレーヤーやカセットデッキで再生するように音楽を聞くことができます。面白い時代です。
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