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「よろしくお願いいたします」って何をお願いされているのだろう

私は、社会福祉法人の理事長をしています。毎日、たくさんのメールや文書を受け取ります。それを読んでいると、不思議に思うことがあります。その一例が、「よろしくお願いいたします」です。いったい、何をお願いされているのか、わからないときがあります。

先日、以下のような文書を見つけました。(内容は加工してあります)

〇月〇日より、しばらくの間、昼食は仕出し弁当となりますので、よろしくお願いいたします。

冷めていてもがまんしてください、と訴えているのでしょうか。それとも、味や中身に責任を持てませんと言っているのでしょうか。

また、コロナの影響で在宅勤務となっている会社がたくさんあります。ある取引先担当者からのメールには以下のように書いてありました。

〇月〇日より、在宅勤務となります。よろしくお願いいたします。

署名欄に、メールアドレスと社用携帯の番号が書いてあります。私には、その仕事が滞らなければ、担当者がどこにいようが関係ありません。

私も、文書を作ったり、メールを打っていて文末の言葉に困ると、とりあえず「よろしくお願いいたします」と書いていることがあります。しかし読み返して「何をお願いしているんだろう」と反省をします。

同様に、「ご協力ください」とか「ご配慮ください」というのがあります。何に協力するのか、何を配慮すればいいのかわかりません。

依頼文やメールを作るとき、気をつけなければいけないことは、読み手を迷わさない、ということではないでしょうか。

私も、相手が迷わない文書作りスキルを身につけたいと思います。




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