見出し画像

手ぶらで修学旅行

中3の次女が修学旅行に行きました。行先は京都・奈良です。今朝、6時半に家を出ました。そのいでたちがあまりにも軽装です。荷物は昨日、学校から宅急便で現地に送りました。最近の修学旅行事情については一昨日からおどろいてばかりです

昨日はショッキングピンクのキャリーケースに荷物を詰めて学校に持っていきました。ちょっとした海外旅行なみです。その大きさに驚くと、次女は、みんなこれぐらいだよ、と笑います。友達もみなキャリーバックだそうです。私が知っている時代は両脇にポケットが付いたダブダブした大きなリュックサックでした。ネットで画像検索をして見せたら、一言「ダサッ」と言われてしまいました。

私は、修学旅行のカバンには苦い思い出があります。40年前の中学の修学旅行は小田原からこだまに乗りました。私は班長で、一番最後に乗車をするとすぐに扉が閉まりこだまは発車しました。ふと、扉の窓からホームを見るとホームの白線の所にスポーツバックが置き忘れてありました。友達のカバンでした。でも、そのスポーツバックは私たち一行より先にホテルに届いていました。一本あとの新幹線で京都駅まで運ばれて、ホテルの方が取りに行ってくれたそうです。最近の中学生の修学旅行は、カバンを送るのが当たり前のようです。私の友達は40年前の修学旅行で荷物を送っています。先駆的な試みです。

今回の荷物の事前宅配のことは学校から配られたプリントに書いてありました。そのプリントにはさらにおどろく習わしが書いてあります。たとえばお財布はホテルに着いたら先生に預けなければいけないとか、携帯は持参禁止、違反した場合は親に現地まで迎えに来てもらいますなどです。最近の子ども達はデジカメを持っていないそうで、量販店で写ルンですを買って行きました。でもほとんどの生徒が携帯を持って行っています。見つかっても迎えに行かないよ、って言うと、子どももわかっていて、先輩から毎年見つかっていても、親が迎えに来たことは一度もないことを聞いています。

そんなやりとりをしていたらアドラー心理学を基本とする子育てにおける親の育成プログラムパセージのテキストの一文を思い出しました。そこにはこんな一文があります。

ルールを決める/内容が合理的である
言ったことは実行する/しないことは言わない

携帯は、一人で集中するから禁止だそうです。でも逆に携帯を使いたいという欲求が強いときほどその正しい使い方を学ぶチャンスのように思います。また、すべての生徒が、携帯を持って来ても親は呼ばれないということを知っています。そこで生徒は何を学んでいるのでしょうか。

こんなことを考えていたら、LINEの家族グループにメッセージが入りました。開くと奥さんが、次女あてに送ったメッセージでした。ここまで公認というのもめずらしい…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?