日本は超高齢社会、高齢福祉サービスに関心を持とう
お袋が90歳の誕生日を迎えました。今は、特別養護老人ホームで暮らしているので花を持って会いに行って来ました。しかし、コロナ禍で、非常口の中と外でしか会えません。お袋は、非常口の向こうにいます。私は、建物の外に立ち、PHSを使ってガラス扉越しに話をします。
私は、noteに、特別養護老人ホームで暮らすお袋のことを書いてきました。それは、少しでも多くの人に高齢福祉サービスに関心を持ってもらいたいと思っているからです。これから先、ほとんどの人が高齢福祉サービスのお世話になります。今の日本は、超高齢社会です。
日本は高齢化社会ではない、超高齢社会です。
高齢化社会とは、人口に占める高齢者の割合が7%を超えている状態をいいます。また、高齢者とは、国際連合の世界保健機関の定義で65歳以上の人を指します。
日本は、1970年に高齢化社会に突入しました。国勢調査によると、人口の約7.04%が高齢者で、約730万人でした。このころは、高度経済成長にあり、医療や化学技術が進歩した時期でした。そのため長生きする人が増え、人口に占める高齢者の割合が増えました。
それから24年で「高齢化社会」から「高齢社会」になりました。高齢社会とは、人口に占める高齢者の割合が14%をこえた状態です。日本は、1994年に高齢社会になりました。この背景には、少子化の影響があります。
さらに、2007年には「超高齢社会」へ突入しました。「超高齢社会」は、人口に占める高齢者の割合が21%を超えた状態を言います。日本は、高齢化社会ではなく、超高齢社会です。この高齢化率の割合は、今後も増加していくことが予想されています。私たちは、長生きになった分、高齢福サービスを必要とする機会が増えたということです。もっともっと、高齢福祉サービスを身近なものにしていていかなければいけません。
高齢福祉サービスは複雑で難しい
私は、障がいのある人たちが利用する事業所の経営をしています。一般には、福祉業界です。しかし、障害福祉と高齢福祉では、サービスが異なります。高齢福祉サービスは、私にもわからず、戸惑うことがたくさんあります。ただし、ある程度、専門用語を耳にしたり、大まかな流れはつかんでいたので、少しは呑み込みが早かったように思います。また、福祉サービスの良さも悪さも理解しているので、仕組みを受け入れることができました。もし、まったく知らなかったら大きく戸惑ったことと思います。
誰もが、高確率で高齢福祉サービスを使う可能性があります。高齢福祉サービスは、ヘルパーやデイサービス、特別養護老人ホームだけではありません。家の改修や、お風呂のイスの購入にも高齢福祉サービスは使えます。自分が使うかもしれません。その前に自分の親、パートナーの親が使うかもしれません。兄弟、姉妹が使うかもしれません。
ちょうど2年前に初めてお袋の暮らしを書きました。
また、まだ、コロナ禍のない夏にはこんな記事を書きました。
このあとも特別養護老人ホームの暮らしについて書いてきました。
高齢福祉サービスは、自分の生活を維持するするために使ってもらうこともあります。今から少しだけでも興味を持っておくことをすすめます。
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