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パセージは高齢者施設でも有用か

お袋が特別養護老人ホームに入居しています。まもなく入居して1年になります。

お袋はかなり偏食です。ホームの食事も気に入らず残してばかりです。その分、私にいろいろ差し入れを要求してきます。最近、差し入れを届けたときの老人ホームの職員の対応が変わってきました。

最初の頃は、差し入れを持って行くと必ず、預かられてしまいました。お袋もそれがわかると、自分の部屋のベッドの枕の下に隠すようになりました。それもばれてしまいました。私も老人ホームの受付で、差し入れは職員に預けるように言われてしまいました。それが最近はノーチェックです。

お袋の話では、以前は、喉に詰まらせたら心配だから食べるときは職員に声をかけるように言われたとのことです。お袋は、いちいちお菓子を食べるのにナースコールで呼ぶのは面倒だし、私は喉になんか詰まらせたことがないから大丈夫だと意気込んでいました。

今は堂々と枕元にミニ和菓子詰め合わせが置かれています。

アドラー心理学、パセージを基本とした支援を福祉サービスに定着させることを考える私は、常に頭にパセージの心理面の目標があります。心理面の目標は以下の二つです。

1)私は能力がある。
2)人々は私の仲間だ。

あぶないから、部屋でおやつを食べてはいけませんと言われると、この目標からは遠ざかってしまいます。

お袋の言い分はわかります。でも支援者の気持ちもわかります。私も日々、支援と管理の間で迷います。どこからどこまでが支援でどこからがおせっかいなのか難しいところです。

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