見出し画像

寿命を意識すると季節が見える

昨日のnoteに、ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO-人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ダイヤモンド社, 2020)という本から感じたことを書いたところ、多くの人たちからスキをいただき、大変恐縮をしております。ありがとうございました。

また、一晩ではスキを押してくださった皆さんのnoteすべてを読むことができず、申し訳なく思っています。

終わりを意識して生きる

さて、『DIE WITH ZERO-人生が豊かになりすぎる究極のルール』では、お金を老後の貯蓄のために使うな、今、そのお金で経験を積み、思い出をたくさん作った方が良い、老後にはその思い出が宝になると伝えています。また、そのためには、終わり、「死」を意識することが大切だと言っています。

私は、若いころから、終わりを意識したい、そう思ってすごしてきました。しかし、そう思っていてもすぐに忘れてしまいます。それでも終わりを意識することは大切だと思っています。

昨日のnoteは、仕事の視点で書きました。今日のnoteは、私が終わりを意識するようになったきっかけを書きます。

クラスメイトの事故

私が高校生のときのできごとです。クラスメイトの男子がバイクの事故で亡くなってしまいました。あとから、私が最後に会った人ではないかということになりました。

彼は、スクーターで学校に通っていました。しかし、その日は、雨が降っていたため一般の交通機関で学校に行きました。その彼に帰りの電車の中で会いました。

彼とは、とくに親しかったわけではありません。そのため電車の中で交わした言葉もただのあいさつだけでした。彼は、そのあといったん家に戻り、スクーターで外出をして亡くなってしまいました。雨上がりで路面が滑りやすくなっていました。

それまでの時間はコントロールできる

それ以来、人と会って別れるとき、いつまでも相手を見送るくせがつきました。相手が見えなくなるまで見送ります。いつか、大好きな人やだいじな人と会えなくなる日がきます。しかし、いつ会えなくなるかを事前に知ることはできません。せめて、ギリギリまで見送っていたいと思います。

人と会えなくなる理由は、相手の事情もあるし、自分の事情もあります。それらは自分でコントロールできないことがほとんどです。しかし、それまでの期間をどう生きるかは、自分でコントロールすることもできます。

寿命を意識して生きる

『DIE WITH ZERO-人生が豊かになりすぎる究極のルール』の中に、自分の寿命を予測して計算してくれるアプリと「あと何日」を表示してくれるアプリについてふれています。寿命を計算してくれるアプリでは、年齢、性別、身体的特徴、生活習慣、家族歴などから寿命を予測をしてくれます。

私のスマホには、残りの日数を表示してくれるアプリが入っています。終わりは、アプリに頼らず、親父が他界した年齢にしました。いつも残りの日数を意識しているわけではありません。しかし、季節を感じると思い出すことがあります。

親父が入院しているとき、親父の車いすを押して、病院の駐車場のはずれにある桜を見ました。そのとき、親父はこれが最後の桜か…そんなことが頭に浮かんだことを思い出します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?