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相手を思ったっふりだけの言葉に注意(自然災害の対応から)

私たちの言葉は、相手のことを思って使っているつもりが、実は、相手のことを思ったふりだけという場合があります。

大きな台風などで翌日の天候が心配されると、利用者本人から「明日どうしたら良い?」という問い合わせがあります。事業所には行きたいけれど天気が心配だとか、乗り物が動かなかったらどうしよう、危なくないかなぁ、など不安がいっぱいで、自分で決めることが苦手な人たちからの問い合わせです。

以前は、学校のように朝6時に警報が出ていると日中活動を休みにしていました。しかし、休みを決めたすぐあとに警報が解除されて晴天になったりり、共働きのご家庭から日中活動を休みにされると困るという要望が相次ぎ、今は原則、日中活動は休みにしないようにしています。来る来ないは、ご本人やご家族の判断です。しかし、その決断ができずに困る利用者もいます。

私の失敗の一つです。私は「明日どうしたら良いかなぁ」そんな利用者からの問い合わせに「無理して来なくてもいいよ」と答えていました。私は相手のことを思って言ったつもりでした。でも利用者は「どうでもいいよ」と言われたと思いました。「無理して来なくてもいい」というのはあいまいな表現です

私に相談をしてきた利用者はとても不安になっていました。しかし私の回答は利用者の不安を受け止めていません。反対に不安にさせています。自己決定は大原則です。それでも不安でいたら自分で決める勇気を持つことはできません。まずは、相手の不安を受け止めるような対応が必要です。

昨日も何件か問い合わせがありました。問い合わせがあるたびに言いました。「心配だね。明日の朝、電話するから一緒に考えよう」

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