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自己調整力を高める/小さな褒美を上手に使う(教える技術より)

01月31日に開催された早稲田大学オープンカレッジ2019冬講座「教える技術・第4回」の報告です。今回は「態度技能の教え方」について学んでいます。

態度的な能力、自己調整力の高め方のひとつに、小さな褒美を頻繁に、大きな褒美を時々、というお話がありました。

ここでいう小さな褒美は「やった!」というすっきり感です。お菓子をあげたりするようなご機嫌をとるようなことではありません。本人が達成感を感じられるものが良いといいます。

自己調整能力の高め方には他にも、記録を付けるというのがあります。達成感を感じることと記録を付けることを考えて用いられるのが、シールを貼ったりすることです。

実際に障がいのある方への日中活動ではこの組み合わせでプログラムへの参加意欲や持続性を高めたりします。

たとえば以下のような方法です。

お菓子作りにおいては、作ったら販売に行って、直接、お客様の反応を体感します。

受注作業においては、その日に仕上げなければいけない仕事をいくつかの山に分けて、利用者さんの前に提示します。それが終わったらいったん休憩をとります。時計を気にされない利用者さんにはこの方が有効的です。また、その日の成果を自分でノートに記録するという方法も利用者さんからは好評です。それがグループホームに帰ったときにホームの支援者との会話になるのだと思います。

創作活動においては、完成した瞬間を写真にして飾ったり、アクセサリー等は支援者が身に着けて実際に使ってみると利用者さんは喜んでくれます。また、カレンダーを作ってお世話になっている方々にお年賀として直接届けにいきます。でもなかには遠方のため届けに行くことができない方もいます。そういう方には郵送します。先日、お礼のメールをいただきました。そこにはカレンダーを飾った写真が添えてありました。

この一枚の写真が良いご褒美になり、活動意欲をかきたててくれました。

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