食べ物の好き嫌い

私は食べ物の好き嫌いがたくさんあります。絶対に食べられないものはチーズとマヨネーズです。それ以外は何とか食べられるようになりました。しかし小学校時代は食べられず、給食はとても苦労しました。

とくに小学校５年生、６年生の担任は好き嫌いに対してとても厳しく、給食を残すことがゆるされませんでした。昼休みが終わって、５時間目が始まっても一人で食べていることが常でした。毎日、あらかじめ配られた給食の献立表を見ながら泣いたり、お腹を痛くしていました。

さて、お袋がお世話になっている老人ホームでのことです。支援員さんが夕ご飯を提供するとき、お袋に言いました。
「髙橋さん、無理して召し上がらなくていいですよ」
「残していいんですよ」
それを聞いたお袋は苦笑いをしていました。

帰りがけ、支援員さんに話を聞くと、お袋は、食事に嫌いなものが入っているとこっそり、他の入居者のお皿に移すそうです。お袋は野菜が嫌いです。とくにニンジンが嫌いです。今日は煮物の中にニンジンが入っていました。

冒頭、私はマヨネーズが嫌いと書きました。偶然、妻もマヨネーズが嫌いです。だから我が家の冷蔵庫にはマヨネーズがありません。子どもたちの話ではマヨネーズがない家はめずらしいそうです。