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深夜放送に所属していたころ

03月28日、声優の白石冬美さんがお亡くなりになりました。白石冬美さんは声優だけでなくラジオのパーソナリティとしても活躍をされた方です。

私は中学、高校とラジオの深夜放送にはまっていました。中学生のころ、学校から帰って来て夕飯を食べたら一度寝ます。その後、22時に起きてきて、友人が録音してくれた昨夜の深夜放送を聞きます。私が聞いている番組の裏番組を友達に録音してもらったものです。その後、生で深夜放送を聞き始めます。

深夜放送からはいろいろな影響を受けました。オールナイトニッポンの中島みゆきさんからは恋の終わり方を教わり、セイヤングの谷村新司さんからは男たる者スケベであれと学びました。そのころ、白石冬美さんは野沢那智さんと一緒にパックインミュージックという番組を担当していました。お二人の放送にはまだ大人にはなりきれない若者たちがいつもハガキを寄せていて、それが一番身近な大人に思えたりしていました。

まだインターネットもメールもFAXもない時代のことです。当時の若者はラジオのパーソナリティに手紙を書き、ラジオに耳を傾け、そこに所属していました。

やがて私も深夜の領域をラジオからアルバイトに移し、ラジオから離れてしまいました。また、時を同じく、それまでラジオのパーソナリティだった話し手がテレビのゴールデンタイムで番組を持つようになり、反対にアイドル歌手がラジオでしゃべるようになり、深夜放送は大きく変わってしまいました。

最近はYouTubeであの頃の深夜放送を聞くことができます。眠れない夜にイヤホンで聞くことがあります。生で深夜放送を聞いていたころから40年が経ちました。あのころはどんな大人になろうと思っていたのだろうかとふと、思ったりしています。

チャコこと白石冬美さんのご冥福をお祈りいたします。

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