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Callenji/Skillバランスの難しさ(教える技術より)

早稲田大学オープンカレッジ2019冬講座「教える技術」の2回目で学んだことを報告します。その3回目です。

前回の報告で教え方の3つのゴールデンルールを学んだことを書きました。それは以下の3つです。

・スモールステップ
・即時フィードバック
・Callenji/Skillバランス

私は障がいのある方への支援をしています。そこでいつも悩むのは支援者となる職員の育成です。その改善を目的に教える技術を学び始めました。しかし、教える技術を学んだ初年度は、「現実はそんなにうまくいかないよ」と、向後先生の話も絵空事にしか思えませんでした。

私たちの事業所は小規模です。もっとも小さい事業所は職員1名が交代で6名の利用者さんとすごします。利用者さんの利用状況に応じた収入なので簡単に職員を増やすことができません。新しい職員を雇用するときは誰かが辞めるときです。この状況を理由に、向後先生の話を受入れることができませんでした。

それが講座を繰り返し受講する内に必要性が理解できるようになりました。まずは教える側の意識を変えることだということに気がつき、スモールステップ、即時フィードバックを少しづつ実践に取り入れました。しかし、なかなか取り入れられないのが、Callenji/Skillバランスのフロー状態です。

その原因は、スモールステップで始め、忘れずに即時フィードバックをします。しかし、そのステップが長すぎるからです。気がつくと、教えられる側は、もうこれで良いのかと思います。そう思えた頃に教える側が新しいチャレンジを提示します。だから教えられる側は重荷に感じます。教える側に話を聞くと、次を教えるのはまだ早い、もしくは言わなくてわかるだろうと言います。

支援の現場ではまだまだ先輩の姿を見て自分で学べ、自分はそうやってきた、これぐらい基本だろう、そんな声を聞きます。また、仕事を分解して教えるという視点も欠けています。

向後先生生の言葉が身にしみます。

学ぶことを楽しまなきゃ、追い込んではいけない。




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