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基本的なことを怠らない

障がいのある人が利用する事業所の経営をしています。公立小中高の臨時休校の報道を知ったのは、ガイドヘルパー派遣中止の対応策を協議しているときのことでした。

昨日から、ヘルパー派遣中止の連絡が入り始めました。余暇目的の外出については、すでに自粛するよう私から利用者にお願いをしていたところです。しかしヘルパー事業所からは、すべてのヘルパー派遣を中止するという連絡がありました。利用者にとってのヘルパーは、余暇だけではなく日中活動への通所や通院にも必要な社会資源です。それがすべて中止となりその対応策を考えていました。さらにご家庭に派遣されるホームヘルパーも中止になりました。利用者の中にはご家族が高齢のため、入浴をお手伝いしていただくヘルパーをお願いしている人がいます。その支援がなくなってしまいました。

今日の夕方は、通所支援のヘルパーの代わりの送迎について協議していました。そこに公立小中高の臨時休校です。支援者の手が足りなくなります。

日中支援業務に就いているパート職員の中には、お子さんが学校に行っている間だけの勤務という方もいます。国は共働き家庭を考慮して保育所に一斉休園の要請はしないとしています。しかし、もともと子どもが学校に行っている間だけの短時間労働者は、保育所の利用はしていません。来週からの職員配置が難しくなってきました。

利用者の中には感染すると重症化する人がいます。また、グループホーム入居者の中には、実家がない方がいます。そのため感染するとグループホームに待機することになります。しかし、グループホームは完全に隔離できるような設備はありません。ちょっと大きな一般家庭の作りです。一人が感染すると、他入居者ならびに支援者にも感染することになります。ウイルスを持ち込まない策を講じなければいけません。しかし、このままでは支援者の確保ができません。具体的な対応策が見つけられないまま、今日は予測される事態だけを洗い出し帰宅しました。

帰宅をすると、我が家では二人の娘が落ち込み、すすり泣いていました。二人とも卒業式をひかえています。このまま会えなくなる友だちがいます。クラスのお別れ会や部活のパーティーが中止になりました。二人とも、今がとても危機的な状況であるということは理解しています。しかし自分の感情を抑えきれず、それが涙になってあふれ出ていました。

明日は、前向きに具体的な策を考えます。そのためには、まず自分が感染しないよう最低限のことを怠らないことです。一人ひとりが自粛する勇気を持つことが大事ですね。

さらにガイドヘルパー事業所から、ヘルパー派遣中止の連絡が入り始めていました。利用者が休日に余暇を楽しむための外出については、私たちから利用者に自粛するようにお願いをしていました。

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