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社会情動スキルを身につける⑨/オプティミズム・楽観主義の支援

早稲田大学エクステンションセンターZoom講座「社会情動スキルを身につける(講師:向後千春)」で学んだことを、私の仕事に関連付けてnoteに書いています。講座は、02月06日と13日の2回でした。講義の後半では、Resilience「立ち直り乗り越える力」Optimism「現実的で柔軟な楽観主義」の2つを学びました。

今日は、オプティミズム(現実的で柔軟な楽観主義)について、私の仕事と関連付けてまとめます。

オプティミズム(現実的で柔軟な楽観主義)とは

オプティミズムとは、自分に起きた特定のできごとがなぜ起きたのか説明できることです。私たちの身の回りで起きることは、統制できることとできないことがあります。それを正しく見極めることです。自分の力、意思でできることを評価し、できないことは運が悪かったと考えます。それが現実的で柔軟な楽観主義です。

私たちの人生は、自分の努力と運の組み合わせです。しかし、失敗をするとその責任を過度に自分のせいにすることがあります。また、利用者支援においては、利用者が失敗をすると、あのときもこうだったよねと、繰り返し責められることがあります。

責められる経験を積み重ねると…

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。今回の講座では、支援者の社会情動スキルが、利用者が自分の望みをかなえるための自己肯定感に大きく影響しているということを学びました。

利用者の中には、ネガティブなできごとがあると自分のせいだ、なんで自分ばかりと、思い込むタイプの人がいます。責められる経験を積み重ねてしまったため被害妄想的になっています。

自分で統制できないことまで、自分が原因だと考えていると毎日が辛くなります。利用者の中には、一日に何度も「すみません」と謝っている人がいます。楽観主義の対極にいます。

まずは、感謝される場面をたくさん増やさなければいけません。

感謝しよう

感謝する場面は。日常生活の中にたくさんあります。作業能力が高い利用者は、洗濯物を干したり、複雑な掃除場所を任されます。それらは、私たち支援者だけでは手がまわらず、たいへんありがたい役割です。

しかし、それらの行動は、「当番」と言われてあたりまえになります。その結果、感謝されることが薄れます。当番をミスをしたり、忘れたりすると注意されます。感謝されるべき場面で、注意されるので、価値観が悲観的になります。

今回の講義では、楽観的に生きる支援をすること、そのためには、支援者が利用者に対して感謝の気持ちを持つことから始まるということを学びました。


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