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23年10月グーグルアップデート私見

採用ノウハウメディア『採用百科事典』を運営しているリクエストエージェントの秋場です。当社は採用支援事業(求人広告事業)や人材業界向けのWebマーケティング事業を展開しています。

2023年10月にGoogleアップデートが実施されました。それについて個人の見解をまとめました。


個人ブロガーオワコン問題

今回のアップデートで下記のコメントが見受けられました。

  • 個人アフィリエイターはオワコン

  • SEOアフィリエイトはオワコン

  • 企業ドメイン以外はオワコン

  • 事業会社以外はオワコン

私としては「ようやく正しい順位になった」と考えています。今回のアップデートで、いい加減な情報、信頼性が低いサイトが落ちましたが、むしろポジティブな話題だと捉えています。公式が優遇されるのは当たり前です

誰が運営しているのかわからないサイトよりも、企業ドメインでの情報発信が優遇されるのは当たり前ですし、アフィ会社の情報発信よりも、専門的な事業会社の情報発信のほうが優遇されるのは至極当たり前に思います。

これまでは公式でも何でもない個人運営サイトが、いい加減な情報発信しており、なまじSEOを理解しているから上位表示される、といった事例を数多く見てきました。

公式サイトの情報発信が弱い状況だったため、結果的に個人でも勝てる部分がありましたが、アコムのように公式サイトが積極的に情報発信するようになり、今回のアップデートで正確な情報がちゃんと上位表示されるようになったと思います。

ただジャンルによっては公式の情報発信が弱い業界があるので、そういった業界は狙い目かもしれませんね。

転職アフィサイト業界の状況

転職アフィサイト上位陣も今回のアップデートで大きな影響を受けました。

上位陣もトラフィックが20%以上減少するサイトもあり、内部の方は慌てていると思います。11月にもアップデートが実施され、9月対比で30%減少したサイトもあります。

大前提として上記で比較したサイトは全てDR48以上です。

落ちたサイトの傾向として下記になります。

  • 寄生サイト

  • アフィメディア(例:エ〇チームやキャリ〇セオリー)

  • 記事の品質が(相対的に)低い。

伸びたサイトの傾向として下記になります。

  • 運営元が人材系の事業会社(例:タレントスクエア転職)

  • 記事の品質が高い。

これまでドメインランクが高く、網羅性が高い記事やキーワードサラダ的記事が上位に表示されていましたが、グーグル的にはそれはダメということになったと考えていますし、その考えは非常に賛同します。

一言でいうと検索評価品質ガイドラインで書かれているEEAT(経験・専門性・権威性・信頼性)通りになりました。

大手アフィメディアも監修者をつけたり、権威性の高いサイトへのリンクをつけたりして頑張って専門性を上げようとしていましたが、「そんな付け焼刃じゃダメだよ」とグーグルから指摘されたのかと思います。

つまり、ドメイン評価が複雑になった。ドメインランク以外にもサイトのテーマや事業内容との関連を見るようになったと考えられます。

これまで素人的な意見の記事(調査力は凄いが書いていない内容が専門的かと言われると微妙)が多く、求人広告屋の立場からすると本当に専門的かつ実践的な役立つ記事を書いているサイトが上位表示されておらず、モヤモヤするときもありました。

事業会社同士の記事の場合、主観的ですが、より詳しく書かれていて更新頻度が高いサイトが上位表示されていると感じました。

私が調査した限りでは「~と思います」「~のようです」といった曖昧な表現の記事が多い記事は順位が落ちていました。

ただリライトが上手いライターに外注しており、人材業界で働いた経験がない人間(または経験が少ない人間)に書かせているサイトは考え方を改めたほうが良いと思います。

よく「転職〇回の達人が教える転職成功法」というのを見かけますが、人材紹介屋でも何でもない、たかが転職を数回した程度の人間が専門家みたいに語っていますが、まったくもって専門的でもありません。

そしてアフィリエイトあるあるですが、本当は正社員経験も大してない人間が「大手メーカーの人事が教える転職エージェント〇選」とか嘘の経歴を書いているサイトも落ちています。

EEATも重要視されているのに匿名サイトや、身元不明な個人サイト、アフィサイトが下落したのは当然だと思います。

一方で、就職・転職業界(人材サービス業)はまだまだ公式の情報発信が弱いので、個人でも付け入るスキは十分あります。

転職ジャンルでは本当にノウハウが詰まった記事が少ないので、ややニッチになりますが、まだまだ勝てるキーワードはあります。(アフィリエイトメディアは収益化に繋がる記事しか書かない傾向が強いため)

これから転職ジャンルで頑張りたい人は、最初は収益を度外視し、自分の体験談を凄く丁寧に書くことから始めたほうがいいです。ただ何となく「転職ジャンルは儲かるという記事を見たから」「SEO得意だから」だけでは絶対に勝てません。なぜ読者に伝えたいかを考えましょう。

例えば弊社の記事↓

シリコンバレーで起きたユニークな転職活動事例を国内で紹介している記事がなかったので書きました。手前味噌ですが、人材業界内にいて、常にアンテナをはっていないと、こうした記事が書けないと思います。

※SEOは複雑な条件で順位変動が決まっており、ちゃんと正確に伝えようとすると膨大になってしまうので、省略して意見をまとめています。


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