エスペラント話者の「縦の多様性」を調べるアンケートをしてみたい

私はエスペラント話者の「縦の多様性」を調べるアンケートをしてみたい。
例えば、エスペラント大会(注:エスペラントについて各種テーマ発表したり交流するコンベンションイベント)でアンケートをとってみたい。

エスペラント界に「縦の多様性」はあるのか?

2022年の日本エスペラント大会で、「エスペラントのSWOT分析」をする分科会があった。その際に「エスペラント界には多様性がある」という意見があった。
私はその意見が良いと思った。一方、以下のような疑問が浮かんだ。
「エスペラント界に縦の多様性はあるのか?」

「縦の多様性」とは?

「縦の多様性」について詳しくは以下の引用記事を読んでいただきたい。

エスペラント界に国籍や民族の多様性があるのは多くの人が認めることであり(ヨーロッパに話者が偏っているというデータはあるが)、「横の多様性」はある。

では、「縦の多様性」はどうか?

年齢の多様性は乏しい

エスペラント界で「縦の多様性」について何か調べられるものが無いか、と思ったとき「年齢」が思い当たった。

「年齢」の面から見ると、エスペラント界には若者が少ない、というイメージをお持ちの方は多いのではなかろうか? 

実際に一般財団法人日本エスペラントの統計で確認してみた。
「日本エスペラント協会会員年代別分布」の円グラフは、一般財団法人日本エスペラント協会 会誌『エスペラント』2022年4月号「日本エスペラント協会(JEI)会員数統計 (2022-03-09 現在)」の世代別分布を加工したものである。

40歳以下は濃い緑、41~50歳は薄い緑をつけた。
少なく感じるのではなかろうか?
「若年層」「青年」の定義を検索してみたところ、「35歳以下」、「40以下」など諸説あるが、多めに「40歳以下」としても全会員の10%に届かない。年齢の多様性があるとは言えないのでないか?

もちろん、「若者の組織離れ」の影響は考えられる。(「我が国におけるエスペラント話者の年齢とエスペラント普及団体組織加入率」のようなデータがあればほしい)

「縦の多様性」を調べると何か良いことがあるのか?

「縦の多様性」のエスペラント大会などでアンケートを実施するのであれば、それなりにメリットが必要である。なぜならば、アンケート実施には運営側と参加者側の両方の協力を得る必要があるためである。
さて、なにかよさそうなものはないだろうか?

以下のメリットを考えた。

従来注目されてこなかった「縦の多様性」を調べるアンケートにより、これまでわからなかった「現在のエスペラント界の強みと弱み」がわかる。

アンケート結果を集計すれば、当然回答者が多い属性と少ない属性が出てくるわけである。

  • 回答者が多い属性は「エスペラント界の強み」

  • 回答者が少ない属性は「エスペラント界の弱み」

強みと弱みがわかれば普及活動に役立てることができる(かもしれない)。





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