読了、二冊

5月29日水曜日、晴れ時々雨

朝とそして帰宅時に雨。

先日銀行でお願いしたキャッシュカードを受け取る。月曜日に不在届けが入ってたみたいだけど見つけたのが昨日のため受け取りが遅くなってしまった。

選んだ孤独はよい孤独

山口マリコの短編集。なぜ読もうと手に取ったのかちっとも覚えていない……。

全体に理解できない他人を描いているという印象。理解できないことと、そして理解することの諦め。

『ぼくは仕事ができない』という、いかにもできそうな男性の虚飾。視点を、人物を変えて描き出していく(あくまで第三者の視点を貫き、本人の視点はとらない)短編。そして『「おれが逃がしてやる」』の二作が気に入った。

男性の男性たる無神経さを描いている作品が多いので、心に余裕がないときにはちょっとしんどいかも。

別に僕が男性を代表して責められているわけでないのに、どうしても「違うんです」と言い訳したくなるのはなぜだろうか?
あるいはこういう言い訳に対して「そんなことは言っていない。わたしたちの側に立ってともに戦ってくれ」という言説をみたりもしてて、果てしなく疲れるのはどうしてだろうか。

ミソジニーをこじらせているつもりはないし、フェミニズムを嫌うつもりもないのだけれど、どちらの立場にもあまり近づきたくない。

「自分思考」のすすめ

いま cakes で連載されている書籍。

落ち込み、イライラ、ゆううつ、不安……。
私たちは日々こういった感情を抱き、気分が上下しますが、じつはこのなかでイヤな気分となり、あなたを振り回すのは「イライラ」と「ゆううつ」のふたつしかありません。
なぜなら、イヤな気分とは、つらい気持ちや悲しい気持ちというものではなく、「他者からのリアクションや、物事の捉え方からくる不快な感情」のことだからです。イライラとゆううつは他者のリアクションや物事の捉え方によって発生する感情です。だからイヤな気分となってあなたを振り回してしまうのです。
一方、「落ち込み」「不安」は、内省したときに生じる感情であり、あなたを振り回す感情ではありません。

ところどころ「著者にできたのだからあなたにもできます」的な記述があって、おいおい、それは言ってほしくないなあ、と感じたりもした。

それはそれとして。「他人に評価を任せない」こと、「自分で決めること」が大事ってのは(この本に限らず)たびたび目にすることなので、うん。
選べるようになりたいものだね。

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