これから海外でサッカーしようと思ってる人全員に読んでもらいたい学校では教えてくれない大事な話(中編)

前編)にてドイツに行くまでの経緯を書いたんだけど、いまからはやっとドイツ篇

6、ドイツ1年生

1週間前に決めたことだから、全くドイツ語が分からなくて、本当に1.2.3すらわからないし、右も左も言えないし、英語も大して出来ないしで、大変だった。そもそもサッカーの定義というか、価値観みたいなものが日本のそれとは全然違くてポケモンでいうわけもわからず自分を攻撃した状態。5部のチームに入ったんだけど、ボールを地面に3秒以上着けたら負けなんじゃないかと曲解してしまうほどボールが宙に舞っている状態で、空中にボールがある状態ではなんら役に立たない僕はとにかくキツかった笑このチームにいたら終わってしまうと思い、半年で移籍。住んでいた村も、スーパーが1つしかなくて、レストランなんてやってるのかやってないのか分からないのしかないし、電車乗るには車で1時間半くらいかかる本当の田舎で、語学学校は移民がビザを取るためだけにきてるところで、星空だけが死ぬほど綺麗なところに、日本人と韓国人5人くらいで住んで、こんなことするためにドイツに来たんじゃない!と悶えていた笑

7、電車のある街のクラブに移籍

めっちゃわがままを言って、半年で違うクラブに移籍のためにチームを探してもらった。
条件は電車に乗れて、フランクフルトまでひとりで行けるところ笑
ちゃんとした語学学校に行きたかったから。
何チームか参加して、フランクフルト中央駅からSバーンで20分位のところに決めた。
相変わらず日本人とシェアハウスだったけど、めちゃめちゃでかい家に200€とかで住ませてもらえて、語学学校にも1人で通えて、色んな国の人と飲みに行ったり、買い物したり、CLをバーで見たりと、なかなか充実した毎日を過ごせた。
サッカーもトルコ系が多くてやりやすかった(トルコ人はサッカーじょうず)し、知らんおっさんの車に乗せてもらって、無言の気まずい時間を過ごしたり、とりあえずチームメイトとシーシャをやりつつビールを飲みまくってコミュニケーションとってくうちに、ドイツ語と韓国語が上達していった。

8、家がなくなる

1年間で色々と分かってきたから、代理人との契約を解除して、シュトゥットガルトに人を訪ねて大移動。
チームとつながりを持っているという人にチーム探しを手伝って貰ってたんだけど、移籍期間過ぎても契約できると言われて(僕は絶対ダメだろって思ってた)チームと契約しないでいたら、やっぱり無理ってなって、急に無所属に笑
サッカーしにきたのに、サッカーする場所がないという地獄の状況なのに、家も出て行かなくてはならなくて、まぁすぐ見つかるだろって思ってたらまさかの3ヶ月間家なき子。
ホテルに泊まるお金なんて無いから、8人部屋とか16人部屋のホステルにずっと泊まってた笑
人生であんなに色んな人と同じ屋根の下で寝ることはもうないんだろうなー笑

9、やっぱ自分でやらなきゃ

って、目が覚めた。
僕は自分でコントロールできない割合が大きいとモヤモヤが止まらなくて、納得感がないと気が済まない性分だということを改めて思い出した。
自分の責任の下でやって、ダメならしょうがないけど、人に頼ったり、任せたりしてダメになるのは苦手。
ここからはもう全部、チーム探しも家探しも、ビザ更新も語学学校選びも自分でやった。(とは言え、みんなに超助けて貰ったからなんとか生きていけたんだけど)
チームが決まらないとどこに住むか決められないから、まずチームを探そうと。
ここでめちゃくちゃ苦労した。途方にくれて、高台からぼーっと眺めた、街の風景は一生忘れないと思う笑

10、ホームページからメールを送りまくる

チームにツテもコネも何もないから、HPでカテゴリーとグラウンドの場所だけを確認して、とりあえず良さげなところに拙いドイツ語でメッセージを送りまくった。ドイツ語が得意な日本人に手伝ってもらったり、時には語学学校の先生に電話を替わってもらって、練習日と時間をヒヤリングしてもらったこともある笑
土地勘をあまり把握していなくて、Schwarzward(黒い森)のほうのスタジアムに行った時は、片道2時間以上かけて、駅から40分くらい歩いたし、スイスから練習参加にきている選手もいたし、宿とってなかったから見知らぬ街で暗闇の中ホテルを探したり。
帰りにスタジアムからまた40分歩かないといけないのかーって思ってとぼとぼ歩いてたら、クラクション鳴らされて、さっきの紅白戦みてたぞ乗ってくかって、スクール生の親御さんが声かけてくれて乗せてくれて。
このチームはここ数年いい結果が出てなくて、今日は練習生チームの方が良かったからみんな代わればいいのに。とかクラブ事情を色々真剣に話してくれて、あぁサッカーの国だなぁって実感した。

つづく--

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