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飲食店の最高責任者になります

「飲食店の最高責任者になります」

本日やっと僕が今やっていることをお話しできることになりました。

ただまずはどこから話していいか正直迷っています。

長くなりますが今のことを包み隠さず話そうと思います。

僕は大学生の時からアルバイトを含めると20年近く飲食業というものに携わってきました。それしかやってきていないといっても過言ではありません。

僕は大学を卒業して京都の街の小さな中華料理の世界に飛び込んだのですが親からは「料理人にするために大学に行かせたわけじゃない」と言われました。友達からも「大学卒業までしてなんで料理人なの?」と言われました。

確かに働く時間は朝早くから深夜まで休みも週一回でその休みも潰れるのも日常茶飯事。実際僕の最初の月給は14万円。そこから税金などが引かれるので家賃を払って光熱費払って携帯代払ったりすると手元に残るのは2,3万でした。実際周りは良い会社に入って結婚して子供もできていかにも順風満帆と言われている人がたくさんいました。

ただ僕はそれがうらやましいとは思わなかったんです。いくら給料が安かろうが労働時間が長かろうがキツイこともたくさんあろうがそれでもめちゃくちゃ頑張っている飲食業の人達がかっこよく見えたんです。

だから僕は親にも友達にも

「今に見とけよ」

と言い続けました。

そして僕はお世話になった中華料理のマスターを超えるため(人としても仕事としても)中華の料理の世界から飛び出し、料理人は辞めて、たまたまそのときまだ何も有名でもなかった俺のフレンチや俺のイタリアンの会社「俺の株式会社」に入社する事になり福岡の店舗で働くことになります。そこからテレビや雑誌に取り上げられるようになり一時代を作ったとまで言われる様になりました。

給料も上がる様になっていき、3年もたたないうちに東京に異動を言われて「俺のフレンチ 銀座本店」の店長を任せてもらえるようになりました。

このころから親も友達もあれだけ「なんで料理人なの?」と言われていたのが「すごいね!」「あの店の店長なの?」と言われる様になりました。

僕は当時いろんな人を見返したかったのですがでも飲食業をやり続けていたのは「やっぱり飲食業で働く人ってかっこいいよね」と思っていたのが一番でした。

そんななか勤めていた「俺の株式会社」も会社として大きくなり今まで出来ていたことができなくなっていきました。
できなくなったっと言うのは会社が大きくなると何かをやるとするならいろんなところ許可や根回しなどが必要になり自分がいいと思ったことがすぐできなくなったり何かを失敗しても僕だけの責任で済まないようになっていったということです。

会社が大きくなるとはそういうことだと思っていたので会社が悪いとも思いませんでした。むしろここまでこんな僕を雇ってもらっていたので今でも感謝しかありません。

ただやっぱりその会社のやりかたに疑問がなかったわけではないし、同時に丁度家族の事情も重なり「この会社での僕の役目は終わりだな」と思ったんです。

『今までの友人とオンラインサロンの仲間救われた』

ちょっとだけ話は戻りますが俺の株式会社にまだ勤めているときにお笑い芸人キングコングの西野亮廣さんがやっているオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」に何となく入りました。僕は今まで飲食業しかやっていなかったので知り合いや友達もほとんどが飲食業に携わる人がほとんどだったんですがそこには日本のいろんな業種で働いている人と知り合う事が出来ました。当初は周りからは「あんなの宗教でしょ?(悪い意味で)」と言われましたし当時の僕もそう思っていた時もありました。
ただそこにいる人たちは優しい人たちが多くて面白い人がたくさんいたんです。

そこから会社を辞めて思い付きで大阪に来て仕事も家も決めず1年半がたちました。その間には本当にいろんな飲食業からお誘いを頂きました。小さな飲食店から誰もが知ってる飲食店、ホテルや営業職などお誘いを頂きましたし、なかにはかなり高待遇な条件でのスカウトも受けました。でも僕はそのすべてをお断りさせて頂きました。それは「会社に守られながらしか生きていけないのかな?」と単純に思ったんです。このとき「もしかしたら一生飲食業はしないかも」と思ってもいました。

僕はいろんな人に会って話して遊んで仕事して一緒に暮らしていろんな人に助けてもらいながらめちゃくちゃ楽しく1年半を過ごせたんです。

『恩返しがしたい』

そんな中今年世界にコロナウイルスがやってきてバタバタと飲食業が倒産していきました。たったひとつのウイルスで本当にやりきれない人たちがいます。

そんな中、僕に「新しい飲食店の責任者をやってくれないか」とお話を頂きました。

それが兵庫県川西市にある阪急阪神ホールディングスグループオアシスタウンキセラ川西にあるスーパー銭湯「湯櫻」の中の飲食店新しくオープンするという話です。

兵庫県川西市は西野亮廣さんの地元だしスーパー銭湯「湯櫻」も少なからず西野さんに関係はありますが今回は西野さんとは関係ありません。
今回はスーパー銭湯「湯櫻」の会社の人からお話を頂きました。そこから会社の会長とお話をさせて頂き「君に全部任せる」と言って頂きました。ちなみに「湯櫻」と今回の僕が作る飲食店はグループは一緒ですが別会社です。

僕はやっぱり飲食業はかっこいいし、この1年半いろんな人に助けてもらって生きてこれたのでここが恩返しさせてもらえるチャンスなんだろうと思ったんです。

お店は176席のかなりの大型店舗です。この時期にこれだけ大きな店舗を0からやるなんてよっぽどリスクしかありません。でも今しかないってのも思いました。

それで今回ずっとお話しできなかったのは実は今も「湯櫻」の中にある飲食店はまだ営業中なんです。そしてその飲食店は「湯櫻」とはまったく関係ない大きな会社でこの話が決まったのも7月31日だったんです。そこから今も営業中の会社とオアシスタウンと湯櫻とうちの会社と話を進めていたのでどうしても公にいうことが出来なかったんです。

本当なら決まった時点で大々的に言った方が次に入る僕たちの飲食店の宣伝が速くできて売上げにも繋がるんですが今も営業中の会社のこともありますし、そこで働いているスタッフのこともありましたのでどうしても公には言えませんでした。今のお店は8月31日まで営業しています。

ただ今回、今も営業している会社のスタッフさんはこちらで引き取らせていただくということで話はついてます。

で、ここからは僕が考えている恩返しのやり方と謝罪をさせてください。

僕はいろんな人に助けて頂いたので助けて頂いた全ての人にここで恩返しをしたいと思っています。実は一部の友人には伝えていましてお仕事としてちゃんと報酬を払ってお願いをしている方には何をやるかは伝えています。まだ「言わないでね」と言ったのは僕です。

本当にたくさんの人にお世話になったので「俺(私)は聞いてない」とおっしゃるかもしれません。
それは本当にごめんなさい。
ただ僕は本気で飲食業にも、助けて頂いた全ての人に恩返しをします。

今すぐ、連絡がなかったとしても僕は必ずあなたに恩返しをします。お仕事であったり実際に購入させてもらったり、又は直接会いに行かせてもらいます。

「そんなのいらねーよ」っていう人もいます。でも僕をここまで楽しませてもらえた人をやっぱり勝たせたいんです。

目指すは川西市でナンバー1の店。当然僕は川西市の友人の飲食店もあります。お客さんの取り合いなんて絶対やりたくない事なんで友人の飲食店も勝たせます。めちゃくちゃ頑張ります。

コンセプトは「地域密着型、人を売る飲食店」

料理もすごいの出しますが一番の売りはそこで働くスタッフです。そこで働くスタッフが輝いていてなぜか足が向いちゃう田舎の公民館のような飲食店にします。

公にできなかったので人員募集は今からです。かなり切羽詰まっています。かなりの大型店舗なのに社員は僕と料理人の2人だけ。今の飲食店からスタッフを引き取るとは言っていますが今までとやり方も考え方も全く違うので残ってくれるかどうかは分かりません。

人員募集も出しますがもしだれか料理、ホールスタッフやりたい方いたら紹介してください。でも誰でもガチンコで面談します。僕のことを最初に全部知ってもらいます。

でも絶対勝ちます。コロナだろうがなんだろうが飲食店の可能性はまだまだあります。

このnoteでは今後の動きや未来、僕の成功例や失敗例を包み隠さず出して行きます。飲食業をやっている方の励みや参考になれば幸いです。

今も毎日スーパー銭湯「湯櫻」にいますのでよかったら遊びに来て下さい。

めちゃくちゃ喜びます。

オープンは9月9日(水)、プレオープンは9月8日(火)

ただ店舗内の準備は9月4日からしかできないのでめちゃくちゃ焦ってます。

プレオープンは全品半額でやりますんでぜひ来てください。そのあともちゃんと来てくれると嬉しいです。まぁ来てもらえるかどうかは僕次第ですね。

ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

引き続き谷口ともどもよろしくお願いします。

「早蕨(SAWARABI)」 谷口良平

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