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FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略を読み終えて

経営学で頻出するケイパビリティとポジショニングについて、企業という枠ではなく個人として落とし込んだらどうだろうと考えていたところ、たまたま覗いてみた本屋で本書の帯がパッと目に入り、手に取ってみた。

「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」は、自分を変化させるために、戦略的に環境を整備していくことの重要性について書かれている。

本書を読み終えて、モチベーションを維持する上で外部環境を整えることは非常に大事であると感じた。

アスリートは自分自身の意志力を過大評価しがち

僕が思うにアスリートは自分自身の意志力を過大評価しがちではないかと思う。最初は意志力だけで何とかなるかもしれないが、目標へ向かう道のりは長く険しく、様々なことを経験する中で、やりたいという意志で取り組んでいたことがやがてやらなければいけないという義務感でこなすことへと変化する。

思い通りにいかないのは自分の気持ちが弱いから、結果が出ないのは自分の努力が足りないから、という自問自答を繰り返し、やがて燃料切れをおこして勝負の世界からフェードアウトしていく。僕自身、何度も自己嫌悪に陥った経験があるが、その度に自分を取り巻く環境(家族や先輩など)に助けてもらった。 

自分自身を見つめることも大事だが、視野を広げて外部の環境に目を向け、身を置きたいと思う環境を自分で選択し整備することで、自分自身の意志力が助長され、目標にスムーズに向かっていけるのではないかと感じた。 

感謝という言葉の意味

もう一つ、これまで「感謝」という言葉が腑に落ちない感覚があったが、この本を読んでスッと自分の中に入っていった。

両親から”周りの方々への感謝の気持ちを忘れてはいけない”と口酸っぱく言われてきたし、講習会などでも”感謝はとても大事なことだ”と何度も教わってきた。

しかし、表面上では理解していても、それに反するような行動をとってしまうことが何度もあった。良くも悪くも今の自分があるのはこれまで身を置いてきた環境のおかげだということを認識することで、今まで表面上では理解していた言葉をより深く理解することができた。

競技生活や私生活にどう落とし込んでいくか

試合前はヘッドホンで音楽を聞き、周りと一定の距離をとってウォーミングアップを実施することで、集中力を高めていく。練習時から常に同様の方法をとることで、試合と同じようなメンタリティをつくることが出来るのではないか。

現在はコロナウィルスの影響により、緊急事態宣言が発令され、自宅待機が続いている。トレーニングを1人でおこなう他ないのだが、オンラインで合同トレーニングを実施することで、より自分を追い込める環境をつくることができるだろう。

練習外で自己投資を時間を増やすために、家でダラダラと過ごす時間を減らす必要があると感じた。夕食後に近くのカフェに行くことを習慣化するのも1つの方法であるだろうし、テレビを無くすことで、より読書や学習に取り組みやすい環境を作ることができるだろう。スマホを使わないようにするために、タイマー式施錠ボックスを購入するのも有効な手段だと思う。

これまでは恥ずかしくて言えなかったが、頭の中にパッと浮かんだ人たちに定期的に連絡して、感謝の言葉を伝えていきたいと思う。今の自分があるのはその人達のおかげであるし、これからも自分を支えてくれるはずだから。

FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略 https://www.amazon.co.jp/dp/4763138006/ref=cm_sw_r_cp_api_i_kN0JEbY3DW40N



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