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沢訓練

6/15土曜日。
4時半頃に息子に蹴られて起きてしまった。前日は疲れてすぎて何も準備をしていなかったのでいそいそと支度をする。沢はシーズン初なので忘れ物がないか心配だが決戦山行じゃないのでなんとかなるだろう。今日は所属している山岳会の沢登り講習会なのでしっかり知識を蓄えたい。
まだ北陸地方は梅雨入りしておらず今週末はまだ天気が良いが、おそらく来週あたりから雨のシーズンになりそうだ。

朝方ガイドの人が川の様子見をした結果当初予定していた片貝川(片貝山ノ守キャンプ場付近)ではなく早月(馬場島付近)に変更となったので馬場島に向う。
9:20頃早月川本流に入渓。
沢が増水しており流される可能性がある場合を想定してロープ渡渉を行った。(夏合宿の上の廊下で主に問われる技術)
トップがロープを持って渡渉し、木や岩などにロープをフィックス、セカンドが1/3システムでロープに目一杯テンションをかける(緩んでると水流でくの字になって脱出できなくなるかもしれないので)。この際必ず途中でロープを緩めれるようにしておく。

・基本的には川の流線に対して斜め(渡り終わりが下流側に来るように)ロープを張る。ロープが水流でくの字に曲がり進むことも戻ることもできないような状態になると詰むのでそうならないようにロープを張る。・沢に体が浸からないように渡渉をする場合は水面から3mくらい上にロープを張る(ダイナミックロープは思いの外伸びるので)

・スクラム渡渉の際は絶対に各人をロープ等で締結しない(もし流されると2人とも死ぬ可能性あり)
・大きいザックを担いで入水する場合、腰ベルトはせず水中でもザックを脱げるようにしておく(日帰りで使う小さいザックだと特に問題ないがザックの浮力で頭が沈む可能性があるため)
・滝壺など、水流があるところに懸垂下降せざる負えない場合は、バックアップなし、ロープ末端を水面より上に来るようにする、また末端処理はしない(懸垂下降の事故主要因はアンカー崩壊とビレイデバイスからのロープすっぽ抜けなので通常時はバックアップ+末端処理は必須)
・ゴム製の手袋は懸垂下降時にビレイデバイスに巻き込まれるかもしないので使わないほうが良い。革製の手袋がベスト。当たり前だが手袋無しでロープに触ると肉が吹き飛ぶ場合があるので何らかの手袋は必須。

基本的には増水した沢では人間は全くもって無力なので近づかないことに限る。

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