悲しい色やね

去年の3月に10年間通った大学で博士課程を終えて、社会人1年目が終わろうとしている。学位をもらった研究室でそのままプロジェクトの研究員として残って1年間働いて、プロジェクトの期限である2022年度末までもう1年残るつもりだった。
ところが2月の末に突如研究室の先生が4月から大阪の大学に移ると聞かされた。自分としてはもう1年今の大学で働きつつ、2023年の4月から働く場所を探そうと思ってたので、正直なところ急な話にかなり戸惑った。だけど、今から別の仕事先を探すわけにもいかないし(やろうと思えばできるんだろうけど)、せっかくなら今のプロジェクトをキリの良いところまでやりたいという気持ちも無くはない(先生も残ってもらわなきゃ多分相当困ると思うし)。

というわけで、4月から大阪の大学の所属になった。
ただ、今の大学(東京)にある膨大な物(特に実験装置)を大阪に移動しなきゃいけない。考えただけで吐きそうなくらい嫌だ。そんなもん数ヶ月かかるに決まってるので、4月から大阪で暮らすということにはならなそう。しばらくは今まで通りの職場に通って、研究と引越しを進めていくことになる。

今の正直な気持ちとしては「めちゃくちゃ嫌だな」という気持ちと「ちょっとワクワクする」という気持ちが両方ある。前者に関しては恐らく引越しのめんどくささが大半を占めている気がする。あとは、自分が環境の変化とか分からないことを異常にビビる傾向があるので、それが原因な気もする。今の生活サイクルを崩すのが怖いんだろうな。で、後者は久しぶりの一人暮らしが楽しみというのもあるし、大阪は好きな場所でもある。最近はお笑い熱が高まってるので、NGKとか漫劇も行ってみたい。そして何と言っても、大阪は賀喜遥香ちゃんが生を受け10歳まで暮らした土地である。今この文章を書いているだけで精神が高揚するのを感じる。賀喜遥香ちゃんが生まれた土地なんて聖地とほぼイコールでしょ。あとは、大学を移ることで給料が2倍になるっぽいのも嬉しい(どう考えても今の大学の給料が安すぎるんですが)。

大学を移ると言われた時は嫌すぎて2週間くらい割と気分が沈んでたけど、Googleで「転勤 嫌だ」とか何とか検索すると、転勤とか異動って総じて割と急に言い渡されるものっぽいし、まぁこれも人生っぽいのかなとも思ったり。あとは映画観て気分紛らわしたり。
多分傍から見たら全然落ち込むようなことじゃないんだろうけど、自分は比較的安定を求めようとするし、内面的にはかなり保守的な部分もあるから極度に不安を感じてしまう。とりあえずあと1年耐えます。そして、来年度いっぱいで必ずこの研究室を出ていきます。ずっと大学に残って働くなんて有り得ないので。

映画といえば最近良かったのは、Blu-rayで観たユン・ジョンビン監督の "群盗"(2014)と劇場で観たブランドン・クローネンバーグ監督の "ポゼッサー"(2022)。どっちも最高だから観てね。


今年入って良かった音源も貼っときます。

ではまた

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