前を向くことについて
ある日の事。
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足りていない、できていない、完璧じゃない、といった言葉を率直に受け取った。
その率直さのおかげか、自分としては意外と冷静でいたし、心がズキっとしてなかなか取れない、みたいな状態にもなっていない。
ただ、なんだかどうしたものか気持ち良くはない。そこで、自分がどう感じて、どう思っているかを残しておきたいと思ってnoteを開いた。
意外と冷静だけど、スッキリはしてない。
こういう時こそ、ふつうのことをした方がいいと思ってる。
自分にとってのふつうは、花や植物の水を入れ替える、運動する、日向ぼっこする、寝る、ノリのいい音楽をイヤホンで聞いて踊る、料理をする、スケッチする。
あっちーので、ベランダの大和橘とフェンネルに水をやることにした。プラスで、ウルフルズの「ええねん」を聴きながら熱唱+踊りながら水を大瓶に貯める。ひーちゃんがオンラインミーティングをしているので、口パクだけど。
今の世田谷区の気温は31.2度、湿度46%の快晴。少し湿気を感じつつもカラッと気持ちの良い日ざしがベランダに入っていた。
いつものように、大和橘の土に目掛けて大瓶いっぱいの水をやる。この瓶はせいぜい、600mlくらいなので本当は一升瓶くらいがちょうど良いと思ってるのだけど、一升瓶はこの前捨ててしまったのでしょうがない。
水をやるためにかがんで、下から大和橘を見上げると、例年のような蛾の幼虫が葉を食い尽くしている様子はなく、青い葉がしげしげと天に向かって伸びている。
気付いたら例年よりも3週間も長い梅雨だったそうだ。その恩恵か、数えてみると9個の小さな実がすでについていた。去年は8月くらいから大きくなり始めていた気がする。
そして、ちょうど幹に近いところに、立派なサナギが鎮座している。
ポケモンにトランセルってサナギのポケモンが出てくるんだけど、それを思い出した。とってもキレイな造形で、一昨日見た時よりも腹の部分がグレーに変化していて、かっこよさが増していた。
大和橘も名前も分からないサナギも、言葉を話すわけじゃないし、外に何かを表現しているわけじゃない。でも、夏の日差しを浴びながら、こいつらをみていると嬉しくて、かわいくて、元気というかなんというか、グイッと前に押される気持ちになった。
ちょうど、イヤホンのウルフルズが「それでええねん!!」とか「ハッピーライフ!!!」とかって叫んでる。
この前に押される気持ちは、ポジティブとかネガティブとかっていう言葉じゃない。ただ、前に歩くってことだと思った。
大和橘とサナギは、その佇まいだけ、カッコよくいったら生き様だけでそれを感じさせた。
ウルフルズを聞いてるとバカでも良いじゃんって思えてくる。
朝だから起きる。
平日だから一生懸命に働く。
案外、やる気なんて探そうとしなくても、
それだけの理由だけでも良いのかもしれない。
こうやって言葉に残すと、自然と落ち着いている自分に気がついた。
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