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映像制作とデザイン4-1:写真撮影の基礎を学んだ(その1)

先日息子の文化祭で写真を沢山撮ったが、帰宅して見返してみるとろくなものが無い(本当はこのNoteの冒頭に自分の写真を使いたかった)。この講義で学んだことを殆ど忘れてしまっている。今回はカメラを手元に置いてメモを取りながら学ぼうと思う。プロの写真家ホリーさんがゲストという豪華な授業。まずはモチベーションを上げるためにゲストの写真家さんがXに投稿した写真を眺める。結局1時間以上眺めてしまい、出勤時間になってしまった(私の勉強時間は出社前の1時間半)。1日目はここで終了。写真家さんのXをフォローすることにした。10年以上カメラに触ったことが無いが、興味が出てきた。


映像でもグラフィックでもWebでも素材となる画像とコピーライティングは非常に重要。
写真を撮るにはミラーレスカメラかスマホが必要。一眼レフカメラというものはすでに販売されていない(驚き!全然知らんかった)
講師の先生はFujifilmのX-S10とSonyのα7Cを使っている。
写真を撮るうえでの重要な要素は、光、構図、シチュエーション

その1.光

まずは最重要な光。先生曰く、撮影は光の扱いに始まり、光の扱いに終わる。

天気編

  • 晴れ

    • 晴れの日は太陽の光が直接被写体に当たるので、コントラストが強い、くっきりした印象の写真になる。(光と影ができる)。晴れていれば最高というわけではない。。顔に影ができて強い感じの写真になる。

    • 光が強すぎる場合は、人物画の場合日陰に移動して柔らかい光にしてあげる等の工夫が必要。

  • 曇り

    • 曇りの日は日光が雲によって分散するので、全体的に光が回るので、写真が柔らかい印象になる。人物をとるときはむしろ晴天より狙い目。(ゲストのプロの方は曇りの日が好きだと言っていた)

    • 講師の先生曰く、晴天はパキッとした写真、曇天はフワッとした写真。分かるような分からないような。

  • 雨天

    • 雨天だからと言って残念というわけではなく、雨の日ならではの幻想的な絵が取れるチャンス。雨粒やぬれた路面の反射による独特の雰囲気になる。

    • 雨の日の人物写真は傘の色に注意。できれば透明な傘が良い。撮る側もあまり色のついていない服が良い(黒やグレー)

    • ソウル・ライターという雨の日の写真ばっかり撮っている写真家がお気に入りらしい(Googleで調べたら近くの美術館でも展示会が行われていたらしい。。)

時間帯編

  • 真昼間
    太陽が真上にある時間帯は避けたほうが良い。人物写真では髪の毛の影が顔にかかってしまう、鼻の影が口元にかかってしまう等、難しい時間帯(全然意識したことがなかった)。なるべく太陽が傾いている時間のほうが、良い写真になりやすい。

  • マジックアワー
    日のぼりはじめ、夕暮れ時はマジックアワーと言われ、良い写真が撮れやすい。
    「レヴェナントー蘇りし者」という映画は、マジックアワーだけを使って撮られた映画(レオナルド・デカプリオ出演)。アカデミア賞の撮影賞を取ったらしい。

    ここまで講座を視聴したところで、ゲストのプロ(ホリーさん)がXにアップした写真を眺めると、確かに太陽が真上からカンカン照りという感じの写真は見つからない。曇天、夕暮れであろうと思われる写真が多く、全体的に写真がすごく柔らかい感じがする。晴れた空を写した写真もなんとなく全体にもやがかかった感じで、晴天なのに日光の熱を感じない不思議な感じ(これがプロの技なのでしょうが)。野外の写真は晴れた日のお昼に撮るもんだと思っていた。

室内編

  • 色温度
    室内で使う電球の光と窓から入ってくる自然光では色温度が違う。

    • オレンジがかった電球の光➡色温度が低い

    • 青みがかった自然光➡色温度が高い

  • 違う色温度の光が混じると違和感の原因になる。
    ➡ メインをどっちにするかを決めましょう。

角度編

  • 順光
    正面からあたる光。
    人物写真の場合、パキッとした絵が取れるが、陰影がなくのっぺりした印象になる。
    風景には向いている。

  • 斜光(斜め45度)
    初心者にはお勧め。別名レンブラントライト。
    明るいながらも陰影、立体感ができ、人物写真に向く。肌もきれいに見える。
    確かにレンブラントの若き日の自画像(図1)、晩年の自画像(図2)ともに斜めから光が当たっている。これから画を見るときもどこから光が当たっているのか意識してみようと思う。

図1
図2
  • サイド光
    完全に真横から半分が来るので、顔に立体感が出て力強い感じがでる(女性には向かない)。格闘技、スポーツ選手の写真や、やくざ映画の写真はサイド光。
    腕時計や車など男性向けの製品のカッコよさを陰影で表現した場合は向いている。確かに井上選手もフルトン選手も真横から光が当たっている感じ(図3)

図3


  • 逆光
    決してダメな光というわけではない。むしろポートレートには向いている。表情、髪の毛の透け感等良い感じになる。
    本当に真後ろだとシルエットのようになってしまうが、少しずらす(順逆光)と味が出る。
    顔が暗いと思う場合はカメラの設定を明るくしたり、反対から光を当てたりして調整する。
    料理の写真にも向いている。

30歳のころからか、仏像を鑑賞するのが好きでお寺巡りをしていた事があり、仏像の写真集を何冊か持っている。また、旅行で行った場所や住んでいた街の写真集も買ったことがある。被写体に興味があって写真集を買うことはあるが、写真そのものを鑑賞するという感覚は今まであまりなかった。
写真家といえば仏像写真の大家(入江泰吉や土門拳)の他には篠山紀信さんくらいしか名前を知らなかったが、今回の講座のゲストのホリーさんのXを見て、被写体をよく知らなくても良い写真は良いのだなと思った。自分の興味の対象が少し広がった気がする。

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