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シュラッゲンヴァルド窯について

ボヘミアを代表する銘窯、シュラッゲンヴァルド窯の変遷についてまとめました。

1792年 Johann Georg Paulus によって開窯。
1800年 Luisa Sophia Greiner に売却。
1803年 Greiner の娘婿であり医師の Johann Georg Lippert は Wenzel Haasの協力を得て引き継ぐ。
1808〜47年 社名を Porzellanfabrik Lippert & Haas とする。
1830年 Haasが死去。息子の August Hass が引き継ぐ。
1843年 Lippertが死去。娘婿の Johann Möhling が株式を相続。
1847年 August Hass が全ての株式を引き継ぐ。
1847〜67年 社名を August Haas Schlaggenwald とする。
1867年 息子の Georg Haasと、甥の Johann Baptista Czjzek が引き継ぐ。
社名を Haas&Czjzek とし、現在に至る。

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1830〜47年頃のカップ&ソーサー

 1803年にLippertが引き継ぐまで安定せず、トラブルも多かったようです。磁器製造の新参者であるLippertは、マイセン窯の職人とのつながりを通じて知識を習得し、Porzellanfabrik Lippert & Haas 期(1808~47年)には非常に高い技術を発揮するに至ります。1835年と1839年にウィーンで開催された貿易製品展示会で賞を受賞しています。August Haas Schlaggenwald 期(1847〜67年)に渡って、ドイツ諸窯やウィーン窯の影響を色濃く受けながら銘品を数多生み出しました。


《参考文献》

Deutsche Biographie       
https://www.deutsche-biographie.de/

Vítejte na stránkách Muzeum 
https://www.muzeum-mikulasovice.cz/



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