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【#くるくる寺たび】近鉄全部乗る

2021年2月某日、私は日本共産党本部を横目に途方に暮れていた。全ては緊急事態宣言と私の確認不足によるものである____


1. 前夜

さて、私が途方に暮れていたのは、しんぶん赤旗の勧誘を受けていたからでも、代々木の景色が高校時代通っていた塾への道のりを想起させていたからでもない。
当時、日本一の私鉄こと近鉄は、「近鉄全線3日間乗り放題 3000円」という大変強烈なきっぷを発売していた。今も発売しているものの4400円に値上がりしている(というより、当時3000円に値下げしていたので平常に戻っているという表現の方が自然)ので、その強烈度合いがわかる。1日1000円である(参考:京都〜奈良は片道640円)。青春18きっぷと違って特急の「下敷き」としても使える(別途乗車券を買う必要はなく、特急券さえ買えば特急にも乗れる)ので、使いようによってはかなりおトクである。


さらにもう少し使用範囲の図を見てみると、何やらギザギザの線もフリー区間に含まれていることがわかる。そう、ケーブルカーである。生駒山と信貴山のケーブルカーもそれぞれこのきっぷで乗れてしまうということだ。

2020年を自宅に閉じ込められて過ごした私にとって、このきっぷの存在は麻薬であった。知ってしまったらもう元には戻れない劇薬である。
でかまなび・テストを無事に終え春休みに突入した私は、順調に夜行バスの手配だの何だのを済ませていた。久々の宿取り、久々のgoogle mapとの格闘。旅程についてのすべてが愛おしくなるあの瞬間が帰ってきたのを全身で感じていた。

ところで、件の近鉄のフリーきっぷは前売限定で、発売は使用開始の前日まで。すなわち、当日現地で購入、という手段は不可能であった。前日の夜に関西入りするのは厳しかったので、どうにか方法を考えなければならない。すると、発売箇所に

その他の発売箇所
近畿日本ツーリストグループの主要支店・営業所

近鉄HP

とあるのを見つけた。幸い首都圏にも近ツリの営業所はあるから、そこで仕入れておけば🆗事である。
しかし、ここから事態は不穏な姿を見せる。なんと、前年から発令されていた緊急事態宣言により、近ツリの営業所すべてが臨時休業していたのである。ፗ〜〜どうしてくれるのよ。10000事がお休み、どうしようもない。というわけで、ここで話は冒頭に戻る。

しかし、持つべきは友である。この事実に気づいたとき、なんと2人のサークル同期が関西にいたのだ!どこのサークルかは明言しないが、合宿とか巡検とかをしているらしいので、近鉄のフリーきっぷの入手に困ったことがある人はドシドシ入部するとよいと思う。

というわけでサークル同期(会ったことない)にきっぷの調達を頼み、一件落着。出発当日にきっぷを受け取るというアクロバティック=調達で無事に明日からの足が確保された。

2. 目的

今回の旅の目的は、タイトルにもある通り簡潔で、「近鉄(近畿日本鉄道)に全部乗る」である。他の目的もちょくちょく混ざっているが、主軸はあくまで近鉄である。

ただし、既に乗っていた、近鉄名古屋〜大和八木、大和八木〜橿原神宮前、大阪阿部野橋〜吉野、鶴橋〜近鉄奈良については今回は乗り潰さなくてもよいということにした。わかりにくいので、路線図を貼りつけておく。

近鉄HPより

このうち、支線はすべて残っており、本線はぼちぼちといった感じである。大きなところで言えば、緑(南大阪線系統)の、吉野と大阪阿部野橋には行かない。

3. 一日目

煌々

旅のはじまりによく来る場所こと東京駅。夜行バスに乗りこみ、一路関西を目指す。途中石川、駿河湾沼津、岡崎、びわ湖大津で休憩した。休憩多すぎでしょ。

八条口(夜行バスしぐさ)

5:43に京都駅着。2月の日の出前はしごく当然に、寒い。

反射しすぎ

八条口から近鉄京都駅は思ったよりも近い。京都駅からスタート。京都、毎回朝ついてそのまま京都を後にしている気がする。昼混んでるし……

ナイス急行灯!

第1走者、橿原神宮前行 急行に乗車。車内はそんなに混んでなかったような気がする(3年前ともなると、だいたいの記憶が混濁している)。

NISHI DEKA TERA

大和西大寺で下車。

ナイスナイス急行灯!

そのまま西進。第2走者、大阪難波行 快速急行に乗車。
生駒で下車。かなり乗客が増えてきた。といいつつもこの日は日曜日なのでまろやかな人出である。

大阪メトロ近鉄線(?)

けいはんな線に乗り換え。中間改札があったり、駅名標のデザインが「近鉄のあれ」じゃなかったりと、近鉄感が全然ない。第3走者、学研奈良登美ヶ丘行に乗車。

終着駅あるある構図(?)

終点の学研奈良登美ヶ丘で下車。ずいぶんと線路は唐突に切れている。全体的にけいはんな線の生駒以東はだいぶ独特の様相。すぐ折り返して(非情!)、第4走者、コスモスクエア行に乗車。写真がない。このまま乗っていると地下鉄中央線に連れて行かれてしまうので、境界の長田で下車。

メトロ車

第5走者、学研奈良登美ヶ丘行に乗車。また面白みもなく引き返す。初日の午前中からけいはんな線に全区間2回乗るよくわからない行程になってしまった。というわけで、早くも3回目の生駒に到着。

生駒にはケーブルカー(生駒ケーブル)がある。使っているきっぷで乗れてしまうので(前述)乗らない手はない。第6走者、宝山寺行に乗車。途中の宝山寺で乗り換え。どうやら大人の事情で宝山寺で別線になっているらしい。道中に踏切があってかなりびっくりした。

宝山寺で乗り換えて第7走者、生駒山上行に乗車。途中駅が2つあり、かなり長いケーブルカーである。9時過ぎ、山頂駅(生駒山上)着。

まだ朝9時である
ぐるぐる・施設

遊園地だッ!

【本日休園】
まぁそもそも私は遊園地の類は苦手なので、むしろ人が少なくて良かった。

ナイス眺望!

山を下りる。第8走者、宝山寺行に乗車。

直行には無の便

実は本数が少ない。宝山寺で乗り換え。第9走者、鳥居前行に乗車。下のケーブルカーは1時間に3本あり🆗。相変わらず踏切があって面白い。

生駒線

またまたまた生駒。第10走者、王寺行に乗車。かなり人乗りがあった。竜田川で下車。平群町内を観光した。

交換駅

今度は平群駅から第11走者、王寺行に乗車。ちなみに生駒方面に一駅戻っているので、乗り潰しに抜かりはない。生駒郡内を快走し、最後に大和川を渡って王寺着。

shinoji(しのじ)

王寺から1分ぐらい歩いて新王寺から田原本線(たわらもとせん)に乗る。第12走者、西田原本行に乗車。この田原本線、「どの路線ともつながっていない」(なお、端の新王寺と西田原本はそれぞれ王寺と田原本のそば、かつ物理的には西田原本駅の手前で橿原線と線路はつながっている)、「郡部しか通らない」(王寺町、河合町、広陵町、三宅町、田原本町)などとかなり異色な存在である。人がわりと乗っていたのは磯城郡七不思議(あるの?)のひとつ。
終点の西田原本から30秒ほど歩くと橿原線の田原本駅につく。

田原本から第13走者、橿原神宮前行に乗車。ちなみに橿原線は普通3、急行2、特急2/hのかなりキマったダイヤ。

終点の橿原神宮前に到着。橿原神宮前は橿原線と南大阪線が乗り入れているが、南大阪線系統(路線図でいう「緑」の路線)は狭軌(1067mm)のため、橿原神宮前の駅構内は南大阪線と橿原線(標準軌)の線路がお互いのレールなんて知ったものかという具合に敷かれている。

古市までしか行かない

というわけで橿原神宮前から南大阪線、第14走者、古市行に乗車。実は大阪阿部野橋~吉野は高校の修学旅行(2018年5月)で乗ったことがあるので、久々の南大阪線である。
どうでもよいのだが、都会と郊外を結ぶ私鉄路線でデータイムに郊外止めの列車が多数設定されているのはかなり珍しく感じられる。西武池袋線で飯能始発所沢行が設定されているようなもの?

しばらく乗って、尺土で下車。

のんびり・ステション

南大阪線系統の支線のひとつ、御所線に乗る。第15走者、近鉄御所行に乗車。鬼の量のため池をすり抜け、近鉄御所着。

やる気のない写真

やる気がないので、近鉄御所でもすぐ折り返す。ちなみに和歌山線との接続駅。第16走者、尺土行に乗車。一瞬で尺土に舞い戻ってきた。

あべの橋

尺土から第17走者、大阪阿部野橋行 急行に乗車。

停車駅一覧より

図を見ればわかるのだけれど、南大阪線の急行はかなり恐ろし・停車駅である。吉野線内は各駅に止まるのはよいとして、「橿原神宮前を出ますと高田市、尺土、古市に止まります」である。奈良県民を車内に閉じ込めたまま大阪に輸送する覚悟が感じられる(?)。
ちなみに、訪問後すぐの夏の改正で日中の急行(大阪阿部野橋~吉野)は区間急行(大阪阿部野橋~橿原神宮前)に格下げされ、橿原神宮前で系統が分断された。爆走する吉野行きの急行は朝夕しか見れなくなってしまったということである(さらに、古市~橿原神宮前の普通も4本/hから2本/hに減便されたので、尺土~古市間の各駅に停まる列車は半減ということになる)。そんなこんなで古市到着。降りるのに失敗すると大阪阿部野橋まで輸送されてしまうので緊張した。

古市から支線その2、長野線に乗る。第18走者、長野行 準急に乗車。

長野(長野ではない)

関西私鉄あるあるの強気な方向幕に打ちのめされる(駅名は「河内長野」)。ちなみに、南大阪線の準急は日中は一時間に6本あるが、うち4本が長野線に直通する(残り2本は古市止め)。長野線は特に富田林以南はのんびりした感じである。準急は長野線内は各駅に止まる。

河内(小)

終点の河内長野に到着。南海との接続駅。相変わらずすぐに折り返す。第19走者、大阪阿部野橋行 準急に乗車。富田林で下車。

デカい

富田林観光をした。
さて、今度は富田林西口から第20走者、大阪阿部野橋行 準急に乗車。そのまま南大阪線に入り、道明寺で下車。南大阪線系統3つめの支線、道明寺線に乗る。第21走者、柏原行に乗車。

専用ホームから発着

ちなみに、長野線から道明寺線と乗り継ぐのは奇行に見えるが、開業順(1898年柏原~道明寺~古市→1899古市~富田林(1902~河内長野延伸)→1922布忍~道明寺(1923大阪阿部野橋~布忍))に見るとかなり「正しい」経路だ。本線ぶっている南大阪線の藤井寺以東の線形が恐ろしく気持ち悪いのは(下図参照)、道明寺~古市が先行開業していることも多少なりとも影響していそうである(たぶん9割は古墳のせい)。

本線は藤井寺~道明寺~古市~上ノ太子。
上の地図からはギリギリ見切れている

大和川を渡って、柏原着。JRとホームを共用しているので、近鉄の駅名標とJR車の共演がある。

5分ほど歩いて、大阪線の堅下駅に到着。単振動を許さない会の会員なので、回避できるものは回避したい(なおこの日既に学研奈良登美ヶ丘、長田、生駒山上、近鉄御所、河内長野で単振動しているため説得力は皆無)。

ナイス急行(準急)灯!

第22走者、大阪上本町行 区間準急に乗車。すぐに河内山本で下車。

パタパタ

第23走者、信貴山口行に乗車。二駅で信貴山口に到着。

信貴山口から、生駒ぶりのケーブルカーに乗車(第24走者、高安山行)。高安山からはさらに山を越えられるようだが、かなり疲れているのでおとなしく駅周辺で過ごす。

Z15

駅名標はちゃんと近鉄仕様。第25走者、信貴山口行に乗車。信貴山口で乗り換え。第26走者、河内山本行で河内山本まで単振動。面白みがない。

日暮れ

戻ってきたぐらいで日が暮れはじめた。ギリギリの行程。河内山本から第27走者、大阪上本町行 区間準急に乗車。また大阪線に戻ってきた。

UEHONMACHI

終点の大阪上本町で下車。奈良線系統はここが終点ではない(正確には上本町以西は難波線らしい)のでなんとなく中途半端なターミナル駅である。でもしっかり二層で、大阪線側は頭端式。

地下

難波線に乗り換えて、第28走者、尼崎行に乗車。

A01

大阪難波で下車。ここから先は阪神(2014年に乗った)。というわけで本日ここまで。一日目の近鉄乗車キロは203.6km。

Mido-suji(迫真)

4. 二日目

大阪難波からおはようございます。珍しく宿で朝食で食らうなどの珍事がある。朝がゆっくり(当社比)だと人間的な旅ができる。

7:23

今日も元気に近鉄を乗り回していきましょう。第29走者、奈良行 準急に乗車。ちなみにこの日は平日(月曜日)。すぐに鶴橋で下車。

混んでいるのであんまりいい感じの写真はない。第30走者、五十鈴川行 急行に乗車。爆睡すると三重に連行される恐ろし・列車。

鶴橋、布施、河内国分、五位堂、大和高田に止まり、30分ほどで大和八木に到着(自動放送がむちゃくちゃに停車駅を叫ぶので、嫌でも覚えてしまう)。第31走者、橿原神宮前行 急行(たぶん)に乗車。そのまま橿原神宮前に到着。

はれ

神宮や藤原宮跡などを観光した。

気づいたら八木西口の近くまで来ていた。さてさて、近鉄旅の再開。第32走者、京都行 急行に乗車。田原本までは前の日に乗った区間の逆行である。

平端(ひらはた)で下車。天理線に乗り換え。第33走者、天理行に乗車。すぐに天理着。

天理をくまなく観光した。ちなみにこの富田林&天理訪問がきっかけで新興宗教建築めぐりに目覚めてしまった。というか天理の中心部は天理教建築以外を探す方が難しい。オタクは天理のまちに行くためだけに天理に行く価値があると思う。

ホーム数はやたらある(天理臨対策)

さてさて、駅に戻る。ちなみに天理はJR(桜井線)も通っているが、ガン無視。第34走者、平端行で平端まで戻る。

大網式ホーム(なにそれ)

ちなみに平端の駅構造は大網とか越前花堂とか北山形とかと同じく、天理方面のホームは橿原線本線のホームと方向性が異なる(?)。第35走者、京都行 急行で離脱。

ウネウネ

配線ムチャクチャ駅(大和西大寺のこと)で下車。小竹向原も須ケ口もびっくりの気合の配線。降りて適当に観光。

平城京跡などを観光。そのまま中華系の作品の撮影に使えそうなたたずまい。

遺跡はのっぺりとしているせいか全体的にのんびりしていてかなり良い。近鉄に全部乗るというちっぽけな行為に明け暮れる不届き者は己の小ささを自覚する。

刺され・ステションになるとは当時は思わず

暮れの奈良を急ぎ、大和西大寺から第36走者、奈良行 快速急行に乗車。さっきまで観光していた平城京跡をぶち抜き(本当にぶち抜いている)、すぐに近鉄奈良着。本日ここまで。

見慣れてきたものの、駅名標はデカい

二日目の近鉄乗車は74.0km。だいぶマイルドな日だ。

5. 三日目

奈良からおはようございます。奈良に泊まったくせに奈良の観光は一切しない旅行者にあるまじき行い。きっぷは今日までなので、今日のうちに全て乗らなくてはならない(使命感)。

5:00

第37走者、大阪難波行 区間準急に乗車。ちなみに近鉄奈良は地下駅なのでずっと暗い。

3回目・西大寺

大和西大寺で乗り換え。早朝すぎて車内はガラガラ。第38走者、橿原神宮前行に乗車。全然夜が明けないが、田原本~大和八木はなんと毎日乗っていることになる。

近鉄構内のコンビニはだいたいファミマ

またまた大和八木で下車。今度は大阪線の三重方面に乗る。第39走者、伊勢中川行 急行に乗車。急行といいつつ桜井以東は各駅に停まる。

50分ほど乗って、今日はじめの目的地、西青山に到着。

駅名標は普通
駅入口 民家は0
ホームは高架で立派

知る人ぞ知る、「なぜここに駅が」シリーズである。布引山地のド真ん中にある、かなりむちゃくちゃな駅。ひとつ東側(伊勢中川方面)の東青山駅との間には新青山トンネル(5,652m、近鉄最長)がある。

ごあんないされていた
西側(名張、大和八木方面)もすぐトンネル

秘境駅といいつつ、朝夕は3~4本/h、日中でも1~2本/h列車が来る(それと同じか多いぐらいの特急が通過するけど……)。

乗務員に変な目を向けられた気がする

20分ほど滞在して、第40走者、伊勢中川行 急行に乗車。次の東青山駅で下車。

当駅仕立

乗りかえて第41走者、伊勢中川行に乗車(普通)。急行は東青山の隣の榊原温泉口からまた優等運転をはじめてしまうので、急行通過駅に用がある人間は乗り換えないといけない。

伊勢中川のひとつ手前、川合高岡で下車(普通しか止まらない)。歩く。歩くということは……

すぐ近く

ご明察。名松線の一志駅に到着。同じようなことをしている同業者が他にもいてちょっと気まずかった。一志から名松線 家城行に乗車(近鉄ではないのでカウント外)。

IEKI

家城で乗り換え。

終点の伊勢奥津に到着。ちなみに名松線は張と阪を結ぶはずだったので、名張まで来てくれていれば名張からそのまま来れたというわけである(乗換が必要だが、バスはある)。

伊勢奥津からそのまま折り返し、松阪。松阪から近鉄に戻ってもよかったが、多気~松阪が未乗だったので(意味不明な思考)、伊勢市までJRで行くことにした。

2020年年末の名古屋駅

そもそも今回名松線に乗っているのも、前年(2020年)の年末に乗ろうとしたら強風で関西線もろとも止まり、松阪に閉じ込められたリベンジである。

多気で長めの待ち合わせ。今は亡きキハ85南紀を見送るなど。そういえば、
はじめて三重県に足を踏み入れたのは多気駅での乗り換えだった。

https://twitter.com/ryoanji1450/status/814298598548520960

というわけで、多気到着をもってJR東海完乗。近鉄に乗っているはずがJR東海の乗り潰し物語になってしまった。

晴れすぎ

さて、伊勢市に到着。神宮やおかげ横丁は完全にスルーし、近鉄に戻る。

伊勢市から第42走者、賢島行に乗車。賢島まで約1時間。なんだかわからないが3日間を通してこの伊勢市→賢島の普通が一番疲れた気がする。

終点の賢島に到着。メニメニ特急でちょっと東武日光っぽい。

マンボッ

適当に賢島を観光。サミットの展示などがあった。

賢島から第43走者、大阪難波行 特急(伊勢志摩ライナー)に乗車。この旅はじめての特急課金である。18きっぷと違って乗車券はフリーきっぷが使えるので、特急料金だけ払えば乗れてしまう。1時間ほど乗って、宇治山田で下車。

当駅仕立(確か)

宇治山田から第44走者、名古屋行 急行に乗車。ついに名古屋線系統の列車になった。三重県内を激走。名古屋線の急行はだいたい転換クロスシート車が充当されているっぽいので、かなり快適。
伊勢若松で乗り換えて、第45走者、平田町行に乗車。鈴鹿線。鈴鹿はいろんな会社の工場などがあって楽しい。

しばらく歩いて折り返す。第46走者、伊勢若松行に乗車。

ナイス接続

伊勢若松で対面乗換。第47走者、名古屋行 急行。夕方になって乗客も増えてきた。近鉄名古屋線の急行は名古屋~松阪で3本/hあり、複線電化標準軌を爆走するので、関西線・伊勢鉄道・参宮線(単線区間あり四日市以南非電化狭軌)が苦しいのも納得である。

すぐ近鉄四日市着。湯の山線、第48走者、湯の山温泉行に乗車。いよいよ最後の線区(四日市~名古屋は既乗)。

17:33

途中菰野町に入り、17:33、湯の山温泉に到着。近鉄を完乗した。近鉄傘下のない内部線などなどはまだあるが、一応近鉄の路線図に乗っているものは全て乗ったということになる(501.1km)。

さて、帰るまでが旅行。入浴して軽くなった体で第49走者、四日市行に転がりこむ。外は何も見えない。

実は伊勢若松に戻ってきたあたりからかなりお腹が空いていた(朝昼合計でバウムクーヘン2本だとカロリーは足りないらしい)が、結局何も食べずに四日市まで戻ってきてしまったので、四日市で補給。

最後までバッチリ急行灯

さて、近鉄四日市から第50走者、名古屋行 急行に乗車。夜の濃尾平野を快走し、30分強(評定速度56.8km/h、はやい)で終点、近鉄名古屋に到着。

お世話になったきっぷ

改札を出て終了。感無量。名古屋はそこそこ馴染みがある都市なのだけれど、あんまり「名古屋で終わり」のパターンはなかったので少々新鮮。この日の近鉄乗車キロは324.8km。

疲れたので、大人しく新幹線で帰京した。関東の私鉄の自動放送が種別を先に吐くのに違和感を感じたところで、完全に近鉄しぐさに染まったことに気づく。

6. 集計

結局3日間で乗った近鉄は602.4km。ただし、

  • 大阪線 布施~生駒、川合高岡~伊勢中川(、中川短絡線)

  • 南大阪線 大阪阿部野橋~道明寺

  • 吉野線 橿原神宮前~吉野

の各区間には今回は乗っていない。以下、今回の記録。

  • 京都~学研奈良登美ヶ丘 51.3km、1070円

  • 学研奈良登美ヶ丘~長田 18.8km、620円

  • 長田~生駒 10.2km、450円

  • 鳥居前~生駒山上(ケ) 2.0km、500円

  • 生駒山上~鳥居前(ケ) 2.0km、500円

  • 生駒~竜田川 9.3km、300円

  • 平群~近鉄御所 35.1km、760円

  • 近鉄御所~河内長野 31.7km、680円

  • 河内長野~富田林 6.8km、300円

  • 富田林西口~柏原 10.5km、360円

  • 堅下~信貴山口 7.4km、300円

  • 信貴山口~高安山(ケ) 1.3km、560円

  • 高安山~信貴山口(ケ) 1.3km、560円

  • 信貴山口~大阪難波 15.9km、430円(ここまで1日目)

  • 大阪難波~橿原神宮前 40.1km、830円

  • 八木西口~天理 15.1km、430円

  • 天理~大和西大寺 14.4km、430円

  • 大和西大寺~近鉄奈良 4.4km、240円(ここまで2日目)

  • 近鉄奈良~西青山 73.9km、1290円

  • 西青山~川合高岡 20.6km、490円

  • 伊勢市~賢島 38.3km、820円

  • 賢島~平田町 104.7km、1800円

  • 平田町~湯の山温泉 35.0km、710円

  • 湯の山温泉~近鉄四日市 15.4km、460円

  • 近鉄四日市~近鉄名古屋 36.9km、760円(ここまで3日目)

普通に乗ると合計で15,650円かかる(運賃のデータは2023年11月現在)らしい。恐ろしや。

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