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【い】石(いし) 祖父は、祖父だけの目を持っている。 小学3年生の頃だったか、夏休みに祖父母のいる田舎に遊びに行った時のこと。 両親と祖父母、そして叔父一家のみんなで近くの川原へバーベキューをしに出かけた。 火起こしや食材の用意をする父たちをよそに、祖父(上はランニング、下はステテコという典型的な昭和の夏のおじいちゃんスタイル)はふらりとその場を離れるとしばらくひとりで川原を歩き回り、綺麗な石をいくつか拾って戻ってきた。 少し紫がかった色の石、白い縞模様が入った石、表