アボリジナル音楽のススメ。2

音楽の素晴らしさは語り尽くせないけど
醍醐味の一つに同調や調和を感じられる点が挙げられると思う。

そんな醍醐味をアボリジナル音楽にも感じる事ができ、ミニマムながらも現代音楽に通ずる要素を持ち合わせています。


例えば、スリーピースバンドといえば
ギターや鍵盤楽器+ベース+ドラムスです。
これはリードとリズム隊による現代音楽の最低限の編成と言えると思います。

アボリジナル音楽はソングマンとイダキ奏者の最小二人から成り立つシンプルなものですが、
唄+イダキ+ビルマ(拍子木)の3つの音で構成されています。

イダキとビルマがリズム隊として土台をつくり、唄声とイダキが高低でハーモニーを生み出します。

コレがアボリジナル音楽の面白いところです。

イダキの音程は演奏中の口内の圧力の関係から一定に留まらず多少揺らぎます。また唄も同様ですが、互いにキッチリ合わさった瞬間には美しい調和を感じる事ができます。

その一定や完全性に欠ける所もこの素朴な音楽の良さと感じます。

イダキは一人でやっていても、比較的面白い楽器だと思いますが、音楽として体験する事で調和やイダキ本来の役割や演奏感を楽しむ事ができます。

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