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プラモデル製作記 イタレリ 1/72 AH-64D アパッチ ロングボウ

イタレリの「1/72 AH-64D アパッチ ロングボウ」を作りました。型番は「No 080」です。

普段あまりヘリコプターは作らないのですが、中古で見かけ、思っていたよりも安かったため購入しました。
(箱に元々の価格シールが残っていますが、それよりも安かったのです)

箱写真

「AH-64」は、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)にて開発されたヘリコプターで、頭に「A」が付くように「攻撃ヘリコプター」に分類されます。
機首のターレットにM230 30mmチェーンガンを固定装備し、スタブウイングにAGM-114 ヘルファイア対戦車ミサイル、M261ロケット弾ポッド、AIM-92 スティンガー空対空ミサイルといった豊富な兵装を搭載可能な、重武装のヘリコプターです。
AH-64の中でもDタイプは、ローターの上部に「ロングボウ・レーダー」ことAN/APG-78レーダーを搭載していることが外観上での特徴で、高精度な探知・識別が可能となっています。
日本でも陸上自衛隊で少数が運用されており、駐屯地の開放イベント等で見ることができますが、将来的には無人機への移行を予定しているため、今後見る機会が少なくなるかと思います。

さて、今回製作したキットは「イタレリ」とのことで、いわゆる「キャラメル箱」タイプの箱に入っています。

個人的にはタミヤやハセガワのような上下分割される箱のほうが、途中のパーツなどを入れておくことができたり、積み重ねても潰れにくかったりと作業効率がいいのですが、リンク先の通り安価な価格帯のようですし、あまり気にしないことに。
キット自体はというと、もともと「AH-64A」として販売されていたキット(この頃タミヤ版でウォーバードコレクションとしても出ている)をベースに改修して「AH-64D」としたキットのようですね。
タミヤのウォーバードコレクション「AH-64」はこちら。

細かい点は色々と突っ込みどころもあるようですので、雰囲気重視で楽しんだほうがよさそうです。
現在は日本国内で新品入手が難しいキットと思いますので、これから新たに1/72でロングボウ仕様で組みたい場合は、安価なかわりに試験機仕様のハセガワか、陸自仕様でホビーボスのデカール替えと思しき童友社(リンク貼れず)、一番新しいインターアライド扱いのモノクローム・アカデミーから選択することになるかと思います。
作っていないので何ともですが、後発な分だけアカデミーが一番細かいディティールにこだわっているように感じます。(でもハセガワの箱絵がかっこいいんですよね)

キットのデカールは

  • アメリカ陸軍航空隊 00234

  • イギリス陸軍航空隊仕様 (WAH-64D)

  • オランダ空軍仕様

となっています。イギリスはウェストランドヘリコプター製なので「WAH」です。オランダは攻撃ヘリも空軍の装備になるんですね。
一番無難なアメリカ陸軍仕様で作ることにしましたが、果たしてそんなナンバーが存在したかどうか既にあやしい雰囲気です。もしかしたら試作機かモックをベースとしてデカールを作ったのかもしれません。

オリーブドラブのキット成型色

キットは成型色がオリーブドラブで、このまま組んでもそれなりの見映えにはなるのではと思います。
スタブウイングの吊るし物も豊富に付属しており、ヘルファイアがランチャー付きで8本とM261ロケットポッドが2つ、そして翼端にスティンガーと思しきものが付けられます。
ただし、試作仕様なのかスティンガーは発射筒形状が違うので、今回は付けないことに。そしてヘルファイアもモールドが緩さを感じるので、作り直すことにしました。
そこで、以前からやってみたかったヘルファイア16本装備としてみることにしてみます。

まず、主役となる「AGM-114 ヘルファイア」。
「ヘルファイア」の名称は「Helicopter launched fire-and-forget」と「地獄の業火」とのダブルミーニングとなっているのですが、「撃ちっぱなし(fire-and-forget)」能力を獲得したのは「AGM-114L ヘルファイア・ロングボウ」からとなっています。
今回は、このAGM-114Lを3Dプリンターで製作しました。

次にヘルファイアの多連装ランチャーです。
4連装するランチャーがM299、2連装するランチャーがM310という名称で、こちらも3Dプリンターで製作しました。

おまけでスタブウイング用のパイロンを製作し、今回の自作パーツはこれにて終了です。
完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1
完成写真2

やはり攻撃ヘリ、重厚感がありますね。
陸自の3色迷彩とは違う、オリーブドラブ1色のヘリというのもなかなか。

前から

ちょっと写真にノイズ載ってしまいましたが、迫力のヘルファイア16発です。

機首周り

「アパッチ」エンブレムとその周りの社名から見ても、やはりモックか試作機がベースかなあという感じがします。一応「ロングボウ」と読みにくいながらもエンブレムに描かれています。

箱と合わせて

今回は攻撃ヘリコプター「AH-64D」を、ヘルファイアミサイル満載で製作しました。
久しぶりのヘリコプターでしたが、また作りたくなっています。

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