下総航空基地に行ってきた #4(終)
下総航空基地の開設記念行事について、飛行展示終了後の基地内の様子をお届けしたいと思います。
前回の記事はこちらから。
午前中に式典が行われた格納庫会場は式典終了後に開放され、P-3Cの後継機である国産哨戒機P-1を間近に見ることができました。
P-1の傍らには「ミニP-1」が控えており、お昼と午後には特別広報支援班(ミニP)による公演が「ミニP-3C」もともに行われました。
見たことがないという方はぜひ一度足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
ミニP-3Cの尾翼をよく見ると、第203教育航空隊の部隊マークが描かれています。
これは下総航空基地で教育過程を終えた隊員が、日本各地の5箇所の赴任先へと飛び立つ姿を表現しているとのことです。
現在はP-3Cの尾翼に部隊マークを描かなくなって久しいので、ちょっと寂しくはありますね。
さて、下総航空基地の正門付近には、過去に海上自衛隊にて使用されていた飛行機がゲートガードとして展示されており、近くで見ることがができるようになっていました。
シャトルバス乗り場は正門から離れているため、こちらは見なかったという方もいるかもしれません。
こちらはアメリカより供与された「ノースアメリカン SNJ-5」です。
練習機として使用された後、第3術科学校にて使用されました。
映画で零戦の代役をこなしたことで有名な「T-6 テキサン」と基本的には同じ機体です。
こちらもアメリカからの供与機の「ビーチクラフト SNB-4」です。
ビーチクラフト モデル18をベースにした訓練機で、「べにばと」の愛称で呼ばれました。
上記のテキサン共々、国外では今も飛行可能な機体が多数存在しています。
こちらは海上自衛隊の「B-65」で、ビーチクラフト クイーンエア モデル65をベースとした練習機です。
SNBの後継機として導入され、写真の「モデル65」をベースとした機体と、垂直尾翼に後退角のある「モデルA65」の機体がありました。
「うみばと」という愛称が付けられています。
こちらは海上自衛隊の「KV-107IIA-3」です。
タンデムローター式ヘリコプターの「バートル V-107」を川崎航空機でライセンス生産したもので、掃海ヘリコプターとして使用されました。
当日は厚生センターと史料室も開放され、土産品の購入のほか、展示品を間近に見ることができました。
航空機関連としては、以前使用されていたYS-11T-Aのコックピット部分が保存されており、座席に座って記念撮影できるようになっていました。
「TOMBOY」とは、YS-11T-Aを運用していた第205教育航空隊のコールサインです。
エプロン地区から、第3術科学校の訓練機材として使用されているP-3Cが見えました。
こちらのP-3Cは、部品取りでしょうか。
既にエンジンが取り外されていました。