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プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 RF-101C ブードー


はじめに

ハセガワの「1/72 RF-101C ブードー」を作りました。型番は「D009」です。
再販も少なく、いざ探すと最近はなかなか目にすることもないため「見つけた時が買い時」とばかり中古を入手したものです。
タイトルは当時の記載ママで「ブードー」としましたが、近年では英語の発音に合わせて「ヴードゥー」と表記するのが一般的でしょうか。
原型機「F-101」は以前記事にてご紹介した「F-100 スーパーセイバー」に次ぐ制式番号で、センチュリーシリーズのひとつです。

箱写真

「RF-101C ヴードゥー」について

上の箱写真を見ていただければわかるように、マクダネル・ダグラスによって開発されたアメリカ空軍の「偵察機」です。
「RF」と戦闘機を表す「F (Fighter)」の前に偵察機を示す「R (Reconnaissance)」が付いていることから、元となった飛行機が戦闘機「F-101C」であり、偵察機としての任務を行うよう変更された機体であることが分かります。
原型機の「F-101」は当初は長距離爆撃を行う爆撃機の護衛戦闘機として開発されました。
初の超音速戦闘機「F-100」で使用された「J57」エンジンを2つ搭載し、試作機は初飛行で音速を突破するという優れた性能を示しました。
実際の運用では「護衛戦闘機」としての運用はキャンセルされ、次いで「長距離迎撃戦闘機」や「戦闘爆撃機」として運用されるも、後者は「F-105」の配備にともなってこちらも座を譲り、速度性能を活かした「高速偵察機」としての改修を施されました。
戦闘機として開発されたため、機首下面ウェポンベイに回転式のミサイルパレットを有していましたが、偵察型となった本機では武装は廃しています。

キットについて

ハセガワの「RF-101C」のキットは、始めから「RF-101C」としての金型となっています。
「バスタブ型」ですらない簡易なコックピットと、デカール台紙ごと貼り付ける計器板で、良くも悪くもこの当時の1/72スケールのキットとしては標準的な仕様です。
後の再販時にこれらは修正が行われており、計器板パーツが追加されたりサイドコンソールのデカールが付属しているようです。
尾翼周りがちょっと不思議なパーツ分割となっていて、左右一体の水平尾翼を上下分割した垂直尾翼で挟み込む形となっています。
デカールは

  • アメリカ空軍 第45戦術偵察飛行隊 "Mitzie Kay" (AH068/56-068)

  • アメリカ空軍 第45戦術偵察飛行隊 "Lil Miss Sweetness" (AH168/56-168)

  • アメリカ空軍 第45戦術偵察飛行隊 (FB-066/56-0066)

となっており、上2つがいわゆるベトナム迷彩の機体、3つ目が全面シルバーの機体で、三沢基地に駐留していた時代の「ポルカドッツ (=水玉模様)」の機体となっています。
今回は水玉模様の派手なこの機体にしました。

完成写真

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

たまたま、最近の製作は大柄な機体ばかりとなっています。
特徴的な「ポルカドッツ」のデカールは、さすがの劣化で途中で破れるため、何回か分割して貼るようにしました。
機体デザインにエリアルールを採用していない分、スマートさに欠けるシルエットでしょうか。

完成写真2

こうして見ると、同じマクダネル・ダグラスの「F-4 ファントムII」と「双発のエンジン配置」や「キャノピー後方の胴体の膨らみ (機内燃料タンク配置)」など意外に似ている点があることに気付くかと思います。

機首周り

カメラ周りの形状が少し実機から離れているのと、位置が違いますね。
そのまま組みましたが、気になる方は修正を。
位置は再販版では修正されているとか…

完成写真3

エアブレーキは開状態にしましたが、こちらも色々と違うそうです。
主翼上面の「境界層分離板」は最初から主翼と一体となっているため、デカールを事前に切り取ってから貼り付けています。

完成写真4

武装こそありませんが、長距離偵察のお供に増槽は吊るしてあります。
キャノピーを閉じてしまえば、コックピットはほとんど見えません。

箱と合わせて

今回は「ポルカドッツ」の「RF-101C ヴードゥー」を製作しました。
センチュリーシリーズの2番手、ここに無事完成です。

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