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プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 T-38A タロン


はじめに

ハセガワの「1/72 T-38A タロン」を作りました。型番は「A017」です。
かなり昔に、親戚から作らなくなったプラモデルをいくつか譲ってもらったことがあり、その時に作り忘れて積んでいたひとつです。

箱写真

「JS」から始まる型番ではない、後期の帯の色が変更された後のキットです。
完全に未開封だったようで、パーツは「ハセガワ印」のビニール袋に封入されていました。

ハセガワ印の袋入り

「T-38A タロン」について

アメリカの「ノースロップ」にて開発された超音速練習機で、アフターバーナーを使用した超音速飛行が可能な飛行機です。
同時期に戦闘機型の開発も行われており、こちらは「F-5」として採用されました。
F-5の複座型の「F-5B」では戦闘機あるいは軽攻撃機としても使用可能ですが、本機は純粋な練習機であり、武装の搭載はできません。
(派生型の「AT-38B」では武装を用いた訓練も行っています。)
小型な機体に高出力なエンジンを搭載していることから運動性能もよく、アグレッサー部隊で用いられたほか、一時期はアメリカ空軍のデモンストレーションチーム「サンダーバーズ」の使用機としても用いられました。

キットについて

キットは純練習機型の「T-38A」で、吊るし物には増槽が3本、チップタンクを含めれば5本付属しています。
元々「F-5A フリーダムファイター」のキットと金型が共通なようで、インストには主翼のストレーキを切り取って整形するように指示がありました。

ストレーキを除去

デカールは

  • アメリカ空軍塗装 (TF-597/59-1597)

  • サンダーバーズ 2番機

から選択可能となっていますが、サンダーバーズのデカールは「機番」のみとなっており、赤と青の模様はマスキングして塗装する必要があります。
今回は白地にオレンジの、通常の練習機塗装としました。

完成写真と改造点

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

「F-5ファミリー」らしさを感じさせるスマートな機体、同じく超音速練習機である航空自衛隊の「T-2」と比べると、二回り以上小型でしょうか。

完成写真2

デカールは若干黄ばみがあるものの、そのまま使用しました。
増槽は3本吊るしています。
翼端に(箱写真にあるように)ひょうたん型のチップタンクを付けることもできますが、実際の運用ではあまり使用していないのか写真が少なかったので、こちらは取り付けていません。

機首周り

改造点としては、「インスト指示のストレーキ除去加工」のほか、「インテーク形状の修正」も行っています。

正面から

付属のパイロットフィギュアも乗せています。
古いキットのためキャノピーは一体構成ですが、元々簡素なコックピットですし、また塗装が吹き込む心配もこの方が少ないですね。

箱と合わせて

今回は「T-38A タロン」を製作しました。
航続距離の短い練習機ゆえ、国内では見る機会がありません。
今なお現役の超音速練習機、退役はいつ頃になるのでしょうか。


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