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下総航空基地に行ってきた #1

10月も後半となり、朝晩に涼しさを覚えるようになりました。
そんな時節、海上自衛隊の「下総航空基地 (しもふさこうくうきち)」で開設64周年記念行事が開催され、基地一般公開が行われました。
(「しもうさ」ではなく「しもふさ」が正式な読みです)

下総航空基地は千葉県柏市に位置します。
最寄り駅は東武野田線(アーバンパークライン)の高柳駅ですが、記念行事当日は同じく野田線の新鎌ヶ谷駅から無料シャトルバスが出るとのこと。
シャトルバスの始発時間は基地開門よりも若干後になりますが、例年それほど混むことのない行事のため、今回はシャトルバスを利用して行ってきました。
(ちなみに、同日に関東圏の他の自衛隊施設でもいくつかイベントが開催されていたため、ある程度来場者も分散されたのではと思います。)

新鎌ヶ谷駅で電車を降りて、交番のある南側のイオン前のロータリーへ。

シャトルバス待機列

バス乗車時に手荷物検査があり列の進みが遅く、また駅付近の道路に若干の混雑がありましたが、他の基地の一般公開と比べるとそれほど時間は掛かりません。
しばしバスに揺られていると基地内へと着きました。

P-1整備実習講堂

シャトルバスを降りた地点は「P-1整備実習講堂」の前。
下総航空基地には教育航空隊や第3術科学校が置かれており、哨戒機の教育訓練が行われています。
現在はP-3CとP-1の訓練が実施されていますが、過去にはYS-11も訓練に使用されていました。

下総航空基地 管制塔

管制塔を見上げながら、飛行機が地上展示されているエプロン地区へ向かいます。

JMSDF TC-90

エプロン地区、まずはTC-90がお出迎え。
TC-90は、ビーチクラフトのキングエアC90をベースとした練習機で、徳島航空基地にて航法訓練に使用されています。
先日の木更津航空祭で飛来した多用途機LC-90はこの機体の派生型と言えますが、練習機ならではのオレンジの塗装が目を引く機体です。

エプロンのウイングマークの塗装と絡めてもう一枚。

JMSDF TC-90

整備中の格納庫内に入ることはできませんが、P-3Cを開いた扉の間から見ることができました。

JMSDF P-3C

エンジン4発の機体が並んで入っていると、さすがに迫力がありますね。
この2機、胴体上部の衛星通信装置のアンテナドームの形状が異なるのがわかるかと思います。

JMSDF US-2

こちらは救難飛行艇US-2。水陸両用の飛行艇で、通常の滑走路を使用した離着陸だけでなく、洋上における「離着水」も可能です。
来ていたのは #9901号機 なので、製造1号機ですね。試験時には青白の派手な塗装をまとっていましたが、今は他の機体と同じ塗装となっています。

続いて、輸送機C-130R。「ハーキュリーズ」という愛称が付いています。

JMSDF C-130R


同じC-130を航空自衛隊も運用していますが、航空自衛隊で運用されているのは「C-130H」で、海上自衛隊で運用されているのは「C-130R」です。
これは元々アメリカ海兵隊向けに製造されて保管されていた空中給油・輸送機「KC-130R」の中古機から、空中給油装置を取り外したものとなっています。

例年と異なりエプロン地区の一部が工事中で、格納庫前から直接「最前列」に向かうことはできずぐるっと迂回する必要があり、地上展示機についても「コの字」型に並べられていました。

工事中の下総航空基地エプロン

次回記事では残りの地上展示機について紹介していきたいと思います。

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