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プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 T-4 "航空実験団"

ハセガワの「1/72 川崎 T-4 "航空実験団"」を作りました。
型番は「01006」、中古で買った積みプラで、旧パッケージ品です。
…なんとか完成しましたが、色々と苦労しました。

ハセガワ 1/72 川崎 T-4 "航空実験団"

ハセガワのT-4は現在も通常版とブルーインパルス版が安価に販売されており、組むのであれば当然ながら新しいキットをオススメします。

新しいキットをオススメする理由は、まずは「デカールの劣化の無さ」。古いデカールは劣化して破れやすく、糊が黄ばんで見栄えに悪影響を及ぼします。上のキットは今回の試作機カラーこそ選べませんが、部隊マークがたくさんついていて自由度の高いキットです。
理由の二つ目に「金型の変更」があり、実はハセガワのT-4では「パーツ分割の大幅な変更」が行われています。
今回製作したのは「旧金型」品で、これが苦労の大きな原因です。

T-4の実機は「ドルフィン」と呼ばれる丸みのある流線形が特徴ですが、旧金型では胴体が前と後ろで分かれており、更に主翼が胴体の一部分を含む形状で、主脚の格納部分からエンジンノズルにかけての部品も分かれているため、胴体が前後で3分割されるような形でした。キャノピー後方の滑らかなディティールが分割され、綺麗に組むためにはパテ埋めが必要です。
現行品ではこれが改められ、胴体上部は前後の分割無しで単純に左右貼り合わせとなっているため、特に手を入れずとも綺麗な流線形が再現できるようになっています。

さて、完成写真はこちら。背景は「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真

デカールはパッケージの「航空実験団」が示すように

  • 航空実験団 T-4 1号機 (56-5601)

  • 航空実験団 T-4 2号機 (66-5602)

  • 航空実験団 T-4 3号機 (66-5603)

  • 航空実験団 T-4 4号機 (66-5604)

を選ぶことができ、尾翼のマークを「APW (航空実験団)」と「APW/TRDI (航空実験団/技術研究本部)」から選ぶことができます。「T-4のキット」というより、実質「XT-4のキット」ですね。
今回は「T-4 1号機」の「APW/TRDI」仕様としました。1号機は後席の代わりに各種機材を積んでいることから、それっぽくでっち上げたものを積んでみました。

T-4(XT-4) 1号機

実はスプレー塗装時にやらかしてまして、古いホワイトを使ったために一度失敗し、塗装を一度落としてから再塗装しました。若干ムラがあり厚塗り気味なのはそのためです。白い機体も白塗装も苦手です…

横から

オレンジカラーは機首のみ塗装、他はデカールです。意地でデカールを使いましたが、劣化して割れやすいのに糊が強く、酷い目にあいました。塗装で済ませてしまった方が楽でしたね…
デカールの大きさが違っていたり、出っ張った形状に合わせる必要があったり、また貼り合わせの順番を考える必要があったりと苦労する点が多かったです。一部のデカールは組み立て順とも関わってきます。
腕の問題もありますが、随所にやらかしうるポイントがあるので、デカールを使うなら塗装によるタッチアップ補修からは逃れられないかもしれません。(これはこれでデカールの色と一致させる必要が…)
機首に細かな部品の多い実験団の機体のため、デカール貼り付け時に部品を折ることのないよう注意です。(やらかしました)
さすがに、主翼上面のデカールは劣化による黄ばみが目立ちますね。

箱と合わせて

とまあ、色々と苦労した点やら失敗した点やらあり、予想以上に手こずりました。もっとパパっと仕上げるつもりだったんですが。
遠目に見る分にはまあ満足ですし、何よりできあがってみると、やはり実験団ならではの派手なカラーリングは模型映えします。

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