プラモデル製作記 ハセガワ 1/72 RA-5C ビジィランティ
はじめに
ハセガワの「1/72 RA-5C ビジィランティ」を作りました。型番は「02805」です。
結構昔に新品購入し、積んでいたものです。
当時、作ったことがない機体として買ったはいいものの、「偵察機」というジャンル自体にあまり興味がわかず、ずっと後回しにしていたように記憶しています。
「RA-5C ビジィランティ」について
「RA-5C」はノースアメリカンで開発され、アメリカ海軍で運用された艦上偵察機です。
愛称の表記は記載ママですが、英語の発音上「ヴィジランティ」と書かれることが多いかと思います。
「RA-5C」となっているように、元来は攻撃機で、超音速性能の障害にならないよう核爆弾と増槽を胴体内に格納する専用の「リニアボムベイ」をエンジン間に持っています。
超音速飛行で目標地点に到達し、そのまま核爆弾を投下して離脱するという運用を想定して配備されました。
しかし目標の防空体制が堅牢であると侵入自体が困難なこと、また弾道ミサイルの実用化と配備が進んだことでこのような運用は不可能となり、専用のリニアボムベイが仇となって通常兵装を運用しにくいことから、高速偵察機として改修されました。
インストには試作型のYA-5Aから量産型攻撃機A-5A、そして偵察機として改修されたRA-5Cへと至るまでの機体形状の変化とそれぞれのビューローナンバーが記載されており、キットをA-5Aや後期型RA-5Cに改造する場合の参考にすることができます。
キットについて
キットは元をたどれば1960年代に出たものを修正して再販したものですが、このキットの後は再販も途絶えており、またRA-5Cを含むA-5ファミリー自体のキット化もあまり積極的にはされていないことから、なかなかに入手困難なキットになってしまったようです。
デカールは、
アメリカ海軍 第14重偵察攻撃飛行隊 (RVAH-14 "Eagle" b/n 148925)
アメリカ海軍 第9重偵察攻撃飛行隊 (RVAH-9 "Hoot Owls" b/n 149313)
となっており、後者のフクロウエンブレムも惹かれましたが、ここは箱絵にもなっている前者を選ぶことにしました。
完成写真
完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。
いつもの背景ですが、さすが大柄な機体です。
デカールはさすがに黄ばみが出てしまっています。
水平尾翼は可動できるようにもなっていましたが、今回は接着しました。
塗装はオーソドックスな上面ガルグレーに下面ホワイトです。
元からパネルライン等のモールドは繊細な凸であっさり目、かえって偵察機の不気味な感じを出すには、のっぺりしていた方がちょうどいいかもいれません。
一応フィギュア2人入っていますが、後席は窓が小さく、覗き込んでもよく見えない状態です。
RA-5Cには前期型と後期型があり、ハセガワのキットは前期型にあたりますが、主翼前縁がインテークまで延びているかどうかで見分けがつきます。
下から見ないと、せっかく取り付けたカメラ類がわかりませんね。
吊るし物にはインスト指定の増槽4本を付けましたが、この形態の写真が見当たらず…
検索しても増槽2本か、MERに通常兵装、ブルパップのテストくらいしかヒットしませんでした。
今回はハセガワの「RA-5C」を製作しました。
大柄な高速偵察機、もし見かけたら作ってみてはいかがでしょうか。
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