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3種の歩様を理解しよう〜常歩・速歩・駈歩〜

馬の歩き方(走り方)のことを、歩様(ほよう)と言います。歩様には、大きく3つあり、それを3種の歩様といいます。
この3種の歩様を抑えることが馬術の第一歩!

馬術には歩き方(走り方)が3つある!?

馬術の世界で馬の歩き方(走り方)には、三種類あります。

馬の歩き、人でいうとウォーキングに当たる常歩(なみあし)。
馬の小走り、ジョギングに当たるのが速歩(はやあし)。
最後に、馬の走っている状態を駈歩(かけあし)といいます。

常歩(なみあし)

最初に常歩です。
常歩は、4節で動く歩き方で、3種の歩様のなかで最もスピードが遅いです。馬の疲れが最も少ないため、長く続けることができます。
普通、1分間に110mくらいの速さです。

4本の足が
1,右後肢
2,右前肢
3,左後肢
4,左前肢
の順で動き、馬の背中は横揺れします。

馬のスピードが遅いため、鐙(あぶみ)を脱いでみるなどして馬の背中の動きを感じる練習をしてみるのもおすすめです。

スピードが遅いといっても、実は常歩の運動は結構難しいんです。
なんといっても、馬の動きが小さくなりやすいので注意!!
気を抜くと、馬なりにどんどん遅くなったり、止まってしまったり、、、
馬が頭を前肢に合わせてリズムよく上下させる、”しっかりと動いた”常歩を意識しましょう。

速歩(はやあし)

次は速歩。馬の小走りです。
馬の疲れが、スピードに対して少ないといわれます。
4節の常歩に対して、速歩をは2節の歩様で、速度は1分間に、220m程です。

4本の足は、
1,右後肢と左前肢
2,左後肢と右前肢
がそれぞれ対になって2節でうごきます。
これを、斜めの足が対になることから、斜対歩(しゃたいほ)といいます。
馬の揺れは、縦揺れで上下動します。

速歩には、人の乗り方が2種類あります。
軽速歩(けいはやあし)と、正反動(せいはんどう、速歩、正座速歩と呼ばれることも)というものです。
軽速歩は、人馬の疲労を軽減するために、馬の縦揺れに合わせて人が一歩ずつ”立つ座る”を繰り返して、反動を受けないようにするというものです。
そしてもう一つの正反動は、乗り手が鞍から浮くことなく深く座り、反動を腰と背中を使っていなすのりかたです。馬場馬術での経路はほぼすべての速歩のパートが正反動であるため、マスターしておきたい技術
正反動のコツ、座り方については別の記事で紹介しているのでここをチェック

駈歩(かけあし)

3種の歩様の中で最もスピードがある、馬が駆け抜けてるというとイメージするのが駈歩。ビーチを馬で駈歩して走り抜けるということが夢で乗馬を始める人もいます、

駈歩の特徴は、跳躍歩様だということ。
つまり、馬が前に向かって飛びながら前進する歩様です。
1分間に340mくらいの速さで、スピードがありますが、馬の疲労も大きいです。

そして駈歩もう一つの特徴が、右駈歩と左駈歩の2つがあるということです。

四本の足は、右駈歩の場合
1,左後肢
2,右後肢と左前肢
3,右前肢
3節のリズムを刻みます。
左駈歩の場合は、
1、右後肢
2,左後肢と右前肢
3,左前肢
の順です。駈歩は、上下方向にも左右方向にもゆれます。

この右駈歩と左駈歩には、それぞれ、
右駈歩は右に、左駈歩は左に曲がりやすいという特徴があります。

番外編:襲歩

全速力で走る際の馬の足の動きのことで、襲歩は馬術の基本となる「三種の歩様」(常歩、速歩、駈歩)には含まれないですが、競馬などで見かけることのある走りかたです。

左右の後肢の動くタイミングが非常に近いのに対して、左右の前肢の動くタイミングは離れているのが特徴的で、3本以上の肢が接地している瞬間がなく、4本の肢全てが接地していない瞬間があります

襲歩のスピードは分速約1000m以上にもなり、時速にすると約60kmにもなります

まとめ

馬術の世界で馬の基本的なうごきは3種の歩様と呼ばれていて、
常歩速歩駈歩があります。
それぞれ、スピードも揺れも全く異なります。

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