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推しを宣伝するためだけに北の大地へ往復した話(夏)

2022年8月3日午前6時30分、私はバスタ新宿にいた。
目的地は北へおよそ1100km、札幌である。

往路1本目、新宿発仙台行/広瀬ライナー(京王バス)

きっかけはこの数日前のこのツイートまで遡る。

私が近年、個人VtuberさんにハマっているのはTLを遠巻きに眺めている皆様ならご存知とは思うが、その中でも最も応援している方がブックオフの店舗独自キャラクターの声を担当することになった。Vさんではあるが、引用しているツイートは声優活動用のアカウント。もともとこちらの活動が先だったこともあり、ポテンシャルは折り紙付きだ。

往路2本目、仙台発盛岡行/アーバン号(岩手県交通)

話はそれたが、店舗内=オープンな場所で声が流れる(かもしれない)ということが初めてで、はりきって旅程を立てた。
しかし、ただ行くだけではもったいない。たまたま手元にあった青春18きっぷも使い、0泊3日、乗り鉄をしつつ船中泊で往復することにした。

3本目、盛岡発八戸行/八盛(はっせい)号(岩手県北バス)

往路は八戸まで高速バスを乗り継ぎフェリーで渡道、2日目は列車で札幌周辺を回りつつ件のブックオフにも立ち寄り最終的に函館へ。またフェリーに乗り翌朝青森着。列車を乗り継ぎ千葉へ戻る。我ながら完璧。強行軍だけど。

八戸港フェリーターミナル。
新宿からここまで既に15時間。
苫小牧港入港少し前の海上。雨は止んでいたが雲は厚い。

八戸からフェリーに揺られること数時間。2日目の朝、予定通り北上する船の後方には霞むほどの雨雲が。後々この雨に悩まされることになる。

6時00分、苫小牧港到着。ここから高速バスで札幌市街へ。

船は6時に苫小牧港に入港。ターミナル前から出る札幌駅前行高速バスで移動する。が、この時間から移動しても札幌着は9時前。そんな時間にお店が開いているわけもなく。
何をするかといえば…。

初めて乗った札沼線の終点・北海道医療大学駅

18きっぷで未乗路線を走破してきた。札幌の隣、桑園(そうえん)から分岐する札沼線(さっしょうせん)を往復。これで時間的にはちょうどいい。

さあいよいよご対面。

札幌駅前から狸小路までバスで移動。いよいよあの子とご対面だ。今までは割とクローズドな場所でのお仕事だったので、どういう感じで扱われてるのかがすごく気になる。

!?

──────おるやん。もう店の前おるやん。
これなら、まあそこまで小さく扱ってるわけではなさそう。ポスターくらいは普通n

デカさに驚いた後の自撮り。シャツも芽唯さんのグッズ。

───でけえ。
ちょっと想定外のサイズに圧倒された。彼女のキャリアの中でも図抜けた高待遇である。

めっちゃ推してんなぁというのがわかる構図。
1階エスカレーター横の壁にデデンと構えている。
イラストなどが描ける大型のブラックボードがあったので、そこにすかさず宣伝コメントを書き込んだ。

この時点では声が流れるのはTwitterの動画等のみだったため、店内で声が流れることはなかったが、こうして推しをアピるための渡道だったのでまあ目標達成とみていいだろう。大満足。

ブックオフ訪問に並ぶ最大の目的、函館本線の山線に乗車。

店内滞在およそ1時間で撤退し、札幌駅から列車を乗り継ぎ函館へ。途中の小樽〜長万部(おしゃまんべ)は将来北海道新幹線延長時に廃線となる。乗れるうちに乗っておこうという算段だ。
だが、函館へ向かう道中で不穏な情報が。東北地方の広い範囲が未曾有の大雨に襲われ、在来線が軒並み寸断されているという。朝に船から見たあの雨雲だ。

途方に暮れたままとりあえずフェリーに乗り込む。

函館を2時に出た青函フェリーは6時頃に青森に着いたが、一向にいい情報は無い。キャパオーバーに近い脳みそを回転させ出した結論は『青森(新幹線)八戸(八戸線)本八戸(高速バス)盛岡→JR』だった。

8/4朝のJR八戸駅。盛岡へ向かう青い森鉄道(〜IGRいわて銀河鉄道)も三陸沿岸へ向かう八戸線も運転見合わせ
本八戸駅前にて。前々日に乗ったバスにまた乗ることに。

結果的に無事バスで盛岡に出ることに成功し、そこからはひたすら東北本線〜常磐線を乗り継ぎつつ南下し帰宅。
推しの為の北上作戦は無事(無事ではない)に完遂した。

────ところで、この話はここでは終わらない。
これは今年の夏の話。これを今更ここで書くのはアカウントを作って放置していたちゃんと理由がある。

ある日の芽唯さんの配信にて。

『(札幌へ行った話に触れ)そんなあなたに朗報だけど、多分近々店内放送増えるよ』
『はい、2回目いってらっしゃーい‪ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)‬』

………マジか。いや行くけど。

と、いうことで。

☆次回(?)のりょうさん、13年ぶりの飛行機、初めてのLCC───。


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